Matrox Millennium G400

はじめに

Millenniumシリーズの最大の弱点である3D機能をMillennium G200よりさらに強化すべく1999年に投入されたのがMillenniumG400です。Millennium G400はMillennium G200をベースに3Dを中心に全体的に強化した製品でかなり高い支持を得てました。MillenniumG400の高クロック版であるMillennium G400 MAXは当時最速と呼ばれその全体的な完成度の高さからかなりの人気を誇るカードでした。

グラフィックチップにはMGA-G400を使っています。

主な仕様

スペック

チップ名 MGA-G400 備考
グラフィックチップ MGA-G400
コアクロック 125MHz
メモリ種類 SGRAM/SDRAM
対応メモリ速度(最大) 166MHz
メモリの最大搭載量 32MByte 16MB版と32MB版がある。
対応スロット AGP4X/PCI
DirectXの世代 DirectX6
OpenGLの世代 OpenGL
ハードウェア T&L ×
ピクセルシェーダ ×
バーテクスシェーダ ×
ジオメトリエンジン ×
レンダリングエンジン ×
プロセスルール 0.35/0.25
Mpeg再生支援 ×
その他 -

特徴

Millennium G400はMillennium G200をベースにDirectX6に対応する3D機能を搭載して演算能力も大幅に強化し、MillenniumG200で性能が下がったと言われたメモリ周りを強化してちょうど倍となる256bit Dual Bus SGRAM/SDRAMを採用しました。さらに、内臓RAMDACも高速化した上内臓RAMDAC以外に外付けRAMDACも利用できりようにしました。内臓RAMDACと外付けを両方使うことにより、二つのディスプレイを同時に表示することができるデュアルヘッドディスプレイをコンシューマ向けで初めて採用しました。

Millennium G400が登場した後にコアとメモリ及びRAMDACのクロックを上げたMillennium G400 MAXが登場しました。この製品は発熱が多いようで、Millenniumシリーズで初めてヒートシンクではなくてファンを搭載しました。この他デュアルヘッドをサポートしているかどうかで複数のラインナップが存在しています。

製品名 Millennium G400 MAX Millennium G400 DH Millennium G400 SH
コアクロック 150MHz 125MHz 125MHz
メモリ クロック 200MHz 166MHz 166MHz
RAMDAC クロック 360MHz 300MHz 300MHz
メモリ SGRAM/SDRAM SGRAM/SDRAM SGRAM/SDRAM
Dual Head あり あり なし