マザーボードの詳細

はじめに

マザーボードについてもう少し詳しくお話ししましょう。

マザーボードの役割

マザーボードはチップセットに接続されたコントローラ及び拡張カードなどを接続するためのスロットやソケットが搭載されるボードで、パソコンの土台となります。

マザーボードの性能は基本的にはチップセットによって決まりますが、チップセットにある機能のすべてが使われるわけではなく、当然ながらマザーボードに実装されたもののみが有効になります。例えば440BXチップセットではSDRAMを4枚まで搭載可能ですが、マザーボード上にスロットが2枚しかないならそのマザーボードで搭載できるSDRAMは2枚までということになるのです。

マザーボードは他のチップセットを中心にすべてのコントローラが集うので、その安定性や品質はきわめて重要となり、搭載されているコンデンサーやトランジスタなどの品質がパソコン全体の安定性などにかかわってくるのです。特に重要なのは、コントローラやスロット、コネクタ間の配線の品質と電源周りの性能で、これらが粗悪だと動作が不安定になったりします。

また、マザーボードにはAT形式とATX形式があります。AT形式はPC/ATが用いたのと同じで古い互換性があります。対してATXは96年にIntelなどが提唱した規格で新しい規格ゆえにATに対してセットアップ等が簡単になるようになっています。

マザーボードの仕組み

マザーボードはチップセットを中心とした言わばチップセットカードというような構造になっています。各種バスの配線は短いほうがノイズの影響を受けにくく性能向上が期待できます。このため、ノースブリッジの近くにCPUスロット(ソケット)とメモリスロットがあり、サウスブリッジがPCI接続の場合はノースブリッジからPCIバス郡が伸びて近くにサウスブリッジがあり、その周辺にIDEソケットやBIOSがあるという構造になっていることが多いです。