『AC'97』

はじめに

オンボードサウンドを中心に、AC'97という規格をよく耳にします。 AC'97とはAudio Codec '97のことで、Intelが'96年に提唱したサウンド機器のガイドラインです。

実は動画用にGC'97というのもあるのですが有名にはならなかったようです。ちなみに1997年用に作られた規格のためAC'97という名称がついていますが、実際には着実にバージョンアップしており、現在(2002年)最新版がAC'97 Ver2.3です。

AC'97の概要

このAC'97では、下のようなことが取り決められました。

デジタルコントローラとアナログコントローラとの二つに分けてその間のインターフェースを規定したため、互換性がハードウェアレベルで保たれることになりました。現在では多くのサウンドカードはデジタルコントローラとアナログコントローラは別のメーカーから入手しています。Sound Blaster Live!なども、デジタルコントローラは自社製のEmu10k1を採用していますが、アナログコントローラは汎用のSigmatel製のチップなどを使っています。

一般にデジタルコントローラをサウンドチップ、アナログコントローラをコーディックと呼びます。このデジタルコントローラ側をIntelの8xx系チップセットは内臓したため、外部にアナログコントローラ(コーディック)を設置するだけでサウンド機能を実現できるようになりました。このAC'97に準拠したコーディックがAC'97コーディックと呼ばれるため、AC'97の名前が一般ユーザーに広まったようです。

また、S/N比などの音質面も改善され、以前のようにアナログの品質がわるくノイズがたくさん入るような製品は淘汰されていきました。

サンプリング周波数

現行のAC'97 Ver2.3ではサンプリングレートが44.1KHzのデジタル出力をみとめていますが、基本は48KHzです。これに対し、ご存知の通りCDやMDなどのサンプリングレートは44.1KHzです。このため、パソコン内にあるMP3やWAVEは44.1KHzのものが多くを占めています。

ところが、デジタル出力してMDやCD-Rに録音する場合、AC'97に対応したオーディオの大半は48KHzでデジタル出力することになります。デジタル出力は原則音質の劣化をしないのですが、サンプリングレートの変換をすると劣化するのは予測がつくでしょう。

しかも、わざわざ44.1KHzのデータを48KHzに変換して出力して、MDやCD-R側で44.1KHzに再び変換するという非常に効率の悪い作業をする可能性が高いのです。もちろん音質も劣化してしまいます。最近の製品の中には44.1KHzでの出力に対応したものも存在していますから、そちらを選べばこのような劣化は起こらないことになります。