はじめに
SRXシリーズは『アプリケーションリカバリディスク』でユーティリティをインストールしますが、チェック機能がついておりクリーンインストールした場合は利用できません。そこで、あらかじめ『アプリケーションリカバリディスク』の必要なソフトを展開してバックアップしておいて、クリーンインストールした後に使う方法についてお話します。
アプリケーションリカバリディスク
アプリケーションリカバリディスクは各プログラムをインストール可能な状態で保存してあるものではありません。しかも、HDDにすでにインストールされている『AppRecov.exe』を実行してインストールするようになっています。
したがってクリーンインストールをした場合この『AppRecov.exe』がHDDにないのでインストールできないのです。
じゃぁこの『AppRecov.exe』をバックアップしてコピーすれば利用可能になるか?というと可能かもしれませんが、こちらにもチェック機能がついているので中途半端なバックアップでは利用できないようです。
正しくリカバリできている環境でアプリケーションリカバリディスクを実行すると、どのソフトをインストールするか聞いてきます。そこでインストールするソフトを選択するとそのソフトのインストーラが起動してインストールするという形になっています。
しかし、よく見ると実はソフトを選択するとアプリケーションディスク内に隠されているそのソフトのインストールプログラムが一時的にHDDに展開され、そのインストールプログラムを実行していることが分かりました。つまり、その一時的に展開されたインストールプログラムをバックアップしてやればクリーンインストール状態でもインストール可能になるわけなのです。
方法
WindowsXPが通常に動いていた状態でアプリケーションディスクを入れるとインストールするユーティリティが立ち上がります。 ここで、インストールするファイルを選んでインストールすると、c:\Program files\sony\VAIO Application Recovery Utilityの中にtempフォルダ(テンポライフォルダ)が作成されます。 ソフトをインストールするとその中に大量のファイルとともに『SP******となった意味不明なフォルダ(*には数字が入る)』が作成されます。 このフォルダ中に『BAT』フォルダと『BIN』フォルダがあります。このうち『BIN』フォルダの中身がインストールを実行したソフトのインストール実行ファイル類です。通常のソフトと同様な実行ファイルなどなのでそのまま利用可能です。 このフォルダが消える前に予めデスクトップかどこかにコピーしておきます。そしてこのフォルダをバックアップをとっておいて、クリーンインストールが終わったらこのプログラムを実行してインストールすればいいのです。 ※(『数字と英字のフォルダ』はインストールしたソフトについて一個につき一つできるので、いくつもインストールするとどれがどのソフトだか分からなくなるかもしれません。そんな場合はBINフォルダのSetup.exeなりInstall.exeなりを実行してみればインストーラが起動するのでどのソフトをインストールしようとしているのか分かると思います。 ※『AppRecov.exe』を終了するとtempフォルダの中身は削除されますのでインストールを実行してから『AppRecov.exe』を終了させるまでの間に別の場所にコピーしておきましょう。 |
基本ソフト
この他、DVgateやSonicStationなどプリインストールソフトも同様にバックアップできます。全部を試したわけではないのですが、DVGateとSonicStition及びNavin' Youなどの大きなソフトは試した結果問題なく動きました。 |
※太字は私が実際にインストールしたものです。
※リストはSRX3Eのものでモデルによって多少差があると思います。