VAIO SRX メイン基盤交換!

はじめに

先日、秋葉原のジャンク屋街を物色して回っていたら、かわいそうなことになっているSRX7Sを発見。ジャンク品コーナーの隅で、『通電せず、液晶破損、メモリとHDDナシ』と明記されている散々たる状況ながら8000円という高値で売られていました。少々値が張りますが、動けばめっけもの、ダメでも部品とりとしても使えるだろうと思って買ってみました。

家に帰ってさっそく電源を入れてみたところ、通電せずと書かれていましたが動作はしている様子です。ただ、液晶が物理的に破損しているので画面が正しく表示されず状況はわかりません。ただ、アクセスランプなどを見ると動いている様子だったので、ひょっとすると、ひょっとするかも?と思って、私の愛用SRX3Eとメイン基盤を交換してみることにしました。

分解や交換はメーカーの保証外の行為で、故障した際にメーカー修理等もしてもらえなくなる可能性があります。また、同じ機種でもリビジョンなどが異なり正常に動かない可能性もあります。

メイン基盤の交換にチャレンジ

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購入したSRX7Sのジャンク品、動かないと明記されているのに8000円と意外に高値です。しかし、SRX7SはSRXシリーズで唯一オンボードメモリが256MBある機種、CPUもPentium III-M 900MHzとSRX3Eにくらべて格段に高性能です。(それでも、ネットブックに足下にも及びませんが。。。)

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液晶画面は目に見えて破損しています。電源を入れてみたところ、表示が変化しているので本体が動作していることは分かるのですが、内容は判別できません。ただ、液晶が故障して使えなくなっているだけならば、メイン基盤は生きているかも!?

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久しぶりにSRX3Eの分解を決行します。すでにやり方とかほとんど忘れているので、慎重に確認しながら進めます。とくに、ケーブル類の脱着は慎重に行わないと切れたりしたら終わりです。。。

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ここまで分解したのは久方ぶりです。でも、今回はこれからが本番、メイン基盤の取り外し作業を行います。

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基盤を取り外して裏返しにしたところです。実はメイン基板の裏面を見たのは今回が初めてです。ついでだったので、SRX3Eの分解のページにも追記しました。
SRX3Eの分解について詳しくは『VAIO SRX SRX3Eを分解』を参照してください。

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SRX7シリーズの特徴でもあるBluetoothですが、アンテナがディスプレイ側に搭載されていたので今回はやめました。あればあるで使えるのでしょうけれども、なくても困らないのが現実です。

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とりあえず、BIOSを設定し直してそのまま起動してみました。

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無事起動成功!とくにハードウェア的に大幅な変更が行われたわけではないので、OSも問題なく立ち上がり今まで通りアプリケーションなども使えます。BIOSが変わっているので、WindowsXP以降だとアクティベーションが発生するところですが、Windows 2000なのでラクチンです。

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CPUはPentium III-M 900MHz、メモリが256MBのオンボード + 256MB MicroDIMMで512MBと正しく認識されています。

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デバイスマネージャを一通り見てみましたが、基本的にSRX3Eと変わらない様子です。やはり、CPUやHDDなどのパーツ以外に違いはないようです。

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CPUがPentium III-Mになった為か、タスクトレイに見慣れぬアイコンが現れてクロックを変更できるようになっていました。どうやらSONYのバッテリーユーティリティに元々機能が搭載されていたようです。SRX3Eは搭載されているCPUがCeleronなので、周波数が変更できないということでこのアイコンは表示されていませんでした。

感想

今回はダメモトで買ってみたのですが、見事SRX7S相当の性能にアップグレードすることができました。

CPU : Celeron 650MHz → Pentium III - M 950MHz
Memory : 384MB → 512MB

最新のネットブックが3万程度で売られている事を考えるとコストパフォーマンスが良かったとは言い難いと思いますが、8年も使い続けている愛用のモバイルパソコンなので、これでかなり延命できると思うとかなり満足しています。これでSRX3Eはあと10年は戦えるw