VAIO SRX メモリの交換(増設)

はじめに

SRXシリーズは128MBから256MBのメモリを搭載していました。私の持っているSRX3Eは『オンボードの128MB』に、『128MBのMicro-DIMM』を加えた256MBという構成です。ところが、最近ではメモリを多く使うリッチなアプリケーションが増えたことや、ウィルスチェックソフトなどの常駐ソフトが増えたことでモバイルパソコンと言えども256MBでは心許なくなってきているのも事実です。

SRXシリーズのMicro-DIMMスロットには最大256MBのメモリが増設できるので、私のSRX3Eの場合は『オンボードの128MB』+『256MBのMicro-DIMM』で最大384MBまで増やすことができます。最初に搭載されていた『128MBのMicro-DIMM』が無駄になるので損した気になりますが致し方ありません(SRX7SはSRXシリーズで唯一オンボードで256MB搭載しているので、最大で512MBまで増設可能)。

ということで、今回はMicro-DIMMのメモリを交換することにしました。増設しても384MBという今となっては貧弱に思えてしまう容量ですが、搭載チップセットの限界が512MBな時代の代物なので頑張っている方でしょう。

Micro-DIMMメモリの交換にチャレンジ

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今回交換する新しいメモリモジュールはTranscendのTS32MMS64V6F、Micro-DIMMのPC133 SDRAMです。一応ネットなどで、SRXで動いたという報告があったので購入に踏み切りました。Micro-DIMMのPC100/133のメモリは希少で、新品でも中古でもあまり見かけず価格も割高なようです。2GBのメモリが3千円とかで売られているこのご時世に、256MBに8000円以上投資するのはちょっと複雑な気分ですね。。。

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SRXシリーズはモバイルパソコンには珍しく、本当にパーツの交換が簡単にできるように設計されています。HDDも蓋を取ればすぐに交換ができましたが、今回のメモリもキーボードを固定している底面の3つのネジを外してキーボードを取り外すと簡単にメモリスロットにアクセスできます。(左側の穴に見えているのがメモリモジュール)
SRX3EのHDD交換について詳しくは『SRX3E HDDの交換』を参照してください。

左の写真が私のSRX3Eに刺さっていた128MBのMicro-DIMM、Micron製のモジュールでした。

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と、まぁ以前分解したときにキーボードを外せばメモリが交換できるなぁとは思っていたのですが、肝心のキーボードの外しかたが分からずに結局分解してしまいました(笑)。右がメモリスロットで、右がモジュールを搭載した写真です。スロットの下にチップが見えるのは、128MB分のオンボードメモリと思われます。
SRX3Eの分解レポートについて詳しくは『SRX3E 分解』を参照してください。

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Windowsだとカウント方法が異なるので数値が若干異なりますが、384MB程度認識されていることがわかります。

感想

メモリの増設は、CPUの交換やHDDの交換のようにすぐに『速くなった!』と体感できるような類のものではないので、今後使っているうちにその恩恵に与るということになると思います。とは言え、現在起動時に200MB程度は消費している状態(これでもかなりシェイプアップしているのですが)なので、アプリケーションを2つ以上使うような場合にはその威力を発揮することになるのではないかと期待しています。