α7 S with Jupiter-11

はじめに

Jupiter-11は旧ソビエト連邦(ロシア製)のレンズで、ロシアで1700ルーブル(3400円)くらいで買いました。

見た目は独特の細長いスタイルと銀色のクラシカルな質感、いかにもオールドレンズという雰囲気です。この見た目に惚れて買ったものの、普段望遠レンズを使っていなかったので使いこなせていません。立体感のある写真が撮れるのですが、その構図にもっていくのが大変なのです。

ちなみに、ロシア語ではЮпитерと書きますが、Юがユ、п=P и=I、р=Rに相当するのでユピテルと読むようです。

イメージ

Jupiter 11 135mm F4

戦後ソビエトは、ドイツからレンズ技術者や製造装置を連れて行き、ました。こうして、ロシアではカールツァイスのレンズをベースとしたコピーレンズが数多く登場しています。ただ、コピーといっても技術者や製造装置を連れてきて行っているので、パクりというよりかは現地工場のイメージに近いかもしれません。

Jupiter-11はコンタックスマウントのCarlZeiss Sonner 135mm F4のコピーと言われていて、オリジナルの方は銘玉と言われています。ただ、135mmでF4というスペックだけ見てしまうと物足りないためか、どちらもあまり話題に上がらず、中古カメラ屋でも見かけないように思います。

ロシアのレンズは製造番号の先頭2桁が製造年月になっているので分かりやすいです。このレンズは1958年製で、品質は古い方が良いと言われているので、このレンズはボロいですが品質が高い方んじゃないかと期待できます。古いこともあり外観の状態はイマイチですが、レンズやヘリコイドの動きなどは良好で実用上はまったく問題ありません。

また、製造工場がいくつかありマークで区別ができますが、工場ごとの品質に大きな差はなかったようです。このレンズはマークよりアーセナル製のようです。

イメージ イメージ

このレンズはM39マウント(Zenit Mount)だったんですが、このM39マウントってのが曲者でL39の径でM42のフランジバックとほぼ同じという代物。最初L39だと勘違いしていて、どうやってもピントが合わない!と、てっきり壊れているのだと思ってしまいました。

そういえば買うときに店のおっちゃんに「M39ってL39の事?」って聞いたときにロシア語で何か言いかけて、「まぁ似たような物だよ」って英語で返答してくれたのだけど、そういうことを言いたかったんだね。。。

M39からEマウントに変換するマウントアダプタは見つからなかったのですが、フランジバックがほぼM42と同じなので、径をL39からM42に変換するリングのようなものを付けることでM42のアダプタで代用することができます。リングは300円くらいでした。ちなみにこのリング、あまり強く締め付けるとどちらかにくっついて取れなくなるのではないかと少し心配です。

ちなみに、先ほどから『ほぼ』同じと表現していることから分かるように、実は若干(0.2mm程度)M42の方が長いので、無限遠では若干ピントが甘くなっているハズです。とはいえ、私の目もマウントアダプタもそんな精度が高くないので、気にするほどではないと思っています。

イメージ イメージ

使った印象

初めに言ってしまうと、私は広大な風景写真が好きなので望遠レンズはあまり使ったことがありません。というか、望遠レンズを使いたいと思うことがなかったので、個人的な意見で恐縮ですが使いずらいです!何で買ったのかって、いかにもオールドレンズ風の見た目です。ええ、見た目で選びましたとも(笑)

写りは若干淡い印象ですが順光や日陰などでは適度なコントラストが得られ、ピントも開放から充分シャープだと思いますが、なんとなくピントを合わせるのが難しい気がするのは私が下手だからでしょうか。少し絞るとさらにシャープになりますが、望遠レンズで被写体深度を深くして使うことは少ないかもしれません。周辺まで綺麗で周辺光量落ち(ヴィネッティング)もとくに感じられません。

このレンズは最短撮影距離がかなり長い(2~3mくらい)い上に、F4.0と最近のレンズに比べると暗いのでボケを活かした構図にもっていくのが大変で毎回歩き回ることになります。でも、うまくハマれば、綺麗にボケの効いた立体感のある写真が撮れる、撮り手の腕が試されるレンズだと思います。私はこのレンズの実力を引き出せていませんが。

作例

イメージ

α7 S + Jupiter-11 ISO125 F4.0 1/320 -0.3 Vivid

イメージ

α7 S + Jupiter-11 ISO6400 F5.6 1/8000 -1.3 Vivid

イメージ

α7 S + Jupiter-11 ISO125 F4.0 1/1000 -0.7 Vivid

イメージ

α7 S + Jupiter-11 ISO125 F8.0 1/320 Vivid

Image

α7S + Jupiter-11 ISO100 F4 1/500 +0.7 Vivid

Image

α7S + Jupiter-11 ISO6400 F4 1/8000 Vivid

Image

α7S + Jupiter-11 ISO50 F11 1/160 +0.7 B/W

Image

α7S + Jupiter-11 ISO3200 F8 1/160 +0.3 Vivid