東急8500系

はじめに

東急田園都市線という路線をご存知でしょうか?神奈川県の中央林間駅から東京の渋谷駅までを結ぶ路線で、地下鉄の半蔵門線に直通運転をして、さらに東武伊勢崎線まで乗り入れをしています。東急8500系は、その東急田園都市線の主力として活躍し、私のお気に入りの電車でした。

無骨なデザインと頑張ってる感あるモーター音が特徴的で、超満員の乗客を乗せて爆音を轟かせながらひた走る姿に惚れたものです。東急電鉄で最大多数を誇った8500系も世代交代の波には勝てず、2023年に惜しまれつつ東急田園都市線から引退しました。在りし日の東急8500系を偲んで東急8500系についてまとめてみました。

東急8500系とは

東急8500系写真

東急8500系は1975年(昭和50年)に新玉川線(現在の田園都市線二子玉川~渋谷間)と乗り入れ先の半蔵門線向けとして登場した車両です。

翌年には、鉄道友の会から前年登場したもっとも優秀だった通勤列車に送られるローレル賞を、東急の車両として初めて受賞しています。第30編成までは乗務員室扉の上に誇らしげにローレル賞のプレートが取り付けられています。 ローレル賞プレート

東急では新玉川線用として8000系を設計して製造していましたが、実際には信号や出力などをさらに最適化した改良型の8500系を投入することにしました。このため8500系は8000系に多くの部分で共通で、広義に8000系の一部として考えられたりします。

全部で42編成でちょうど400両存在し2003年に廃車が始まるまで東急で最も多い車種でした。大手私鉄の看板路線で主力としてほぼ半世紀に渡って車両が活躍を続けているのは非常に珍しいことではないでしょうか。

なお、廃車になった車両も一部の編成は長野電鉄、秩父鉄道、Jabodetabek(インドネシア)などに譲渡されて活躍しています。

詳細

編成構成
バリエーション
8000系との相違点

特徴

車体 全長20M、オールステンレス車体
制御方式 界磁チョッパ方式、VVVFインバータ(4両)
ブレーキ 回生ブレーキ、電気指令式電磁直通ブレーキ
その他 ワンハンドルマスコン

通過 発車

東急8500系の特徴として挙げられるのが、そのヤカマシイ走行音です。急行の時など必死な感じが伝わってきて応援したくなるのは私だけじゃないハズ。

※デジカメで簡単に録音した音源なので音質は期待しないで下さい。

編成

一般に編成は上り先頭車両の末尾にFをつけて表記するのが専門家(マニア?)の常識みたいです。東急8500系は上り先頭車両に8600型が使われているので86xxFのような編成名になります。8500系のくせに86xxFとは、ちょっと紛らわしいですね。

8601F 8602F 8603F
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8604F 8605F 8606F
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8607F 8608F 8609F
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8610F 8611F 8612F
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8613F 8614F 8615F
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8616F 8617F 8618F
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8619F 8620F 8621F
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8625F 8626F 8627F
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8634F 8635F 8636F
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8637F 8638F 8639F
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8640F 8641F 8642F
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廃車が始まってから一部の車両で入れ替えが行われていましたが、当サイトでは最初の廃車が始まる直前の状態でご紹介しています。

コラム

『制御方式』
『回生ブレーキ』
『直流と交流』
『電動車と付随車』

ここでは東急の8500系を扱っていますが東京急行電鉄とは何ら関係のない単なるマニアが運営していますので、このサイトの内容について東京急行電鉄やその関係者への質問等はご遠慮ください。