はじめに
某カメラ量販店のCMで有名な『まわるい緑の山手線』ですが、ここでは『山手線』のイメージカラーについてお話します。
緑の山手線
歌では『緑』になっていますが『山手線』のイメージカラーは『黄緑色』で、色を決めた旧国鉄に言わせると『ウグイス色(鶯色)』なんだそうです。
今はステンレスになってしまったのでイメージカラーは帯だけになってしまいましたが、鋼鉄製だった昔の電車では全身がこのイメージカラーで塗られており今よりずっと華やかな感じでした。
全身が一色で塗られていたものとしては関東近辺だと、中央線の『オレンジ色』、総武線の『黄色』、京浜東北線の『水色』、常磐線の『青緑色』なのですが、これも国鉄に言わせると正式な色名があって、中央線は『オレンジバーミリオン』、総武線は『カナリアイエロー』、京浜東北線は『スカイブルー』、常磐線は『エメラルドグリーン』なのだそうです。
左中央線、右総武線
左山手線、右京浜東北線
現在はステンレスのものに変更されてしまいましたが、イメージからーは残っています。
ちなみに、カナリアとウグイスは両方とも鳥の名前ではありますが、カナリアは『Canary』で英語なので、ウグイス色は上の5つの色のなかで唯一日本語から来ている色だったりします。
山手線は最初からウグイス色だったかというとそうでもなく、最初はカナリア色の電車が走っていました(昔の国鉄は全て葡萄色という茶色だったので、こういう車体にカラフルな色をつけるようになってからの話)。その後、新しい電車が山手線に入る事になったときに鶯色になったのです。
山手線には鶯谷という駅もありますし、山というイメージに黄緑色はとてもよく似合うと思いますが、皆さんはどうでしょうか?