田端

はじめに

田端駅は周辺に大きな繁華街やオフィス街があるわけではないので、地元の住民に根ざした素朴な駅です。利用客の数も他の山手線の駅に比べると少ないですが、京浜東北線との分岐駅なので乗り換えに利用されています。

田端

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駅前

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田端駅は山手線で鶯谷や新大久保と並んで利用客が少ない、山手線ゲームでは忘れられる駅の筆頭にあげられる目立たない駅ですが、実は山手線を語る上で欠かせない存在だったりします。

みなさんは山手線の終点はどの駅だと思いますか?東京?新宿?というか、環状線ですから終点も起点もないと思うかも知れませんが、この田端駅こそ山手線の終点だったりします。というのも法律上、山手線は『品川~新宿~池袋~田端』までで、『田端~東京』は東北本線、『東京~品川』は東海道本線に乗り入れて運転をしていることになっているのです。

もちろんこれは法律上のお話で、乗り入れているといっても山手線専用の線路を走ります。そもそも3分に1本間隔で走っている山手線の電車が乗り入れなんてしたら、東北本線も東海道本線も走れません(笑)。いずれにせよ、田端という駅は由緒正しい駅なのです。

駅周辺

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現在(2007年)駅舎の改良工事の真っ最中で、上の写真の頃とずいぶん雰囲気が変わっていますね。来年には駅ビルが完成する予定で、田端駅も様変わりするのではないでしょうか。

田端駅を出たところには、歩道と駅前広場を融合した『田端ふれあい橋』があります。ここは、もともとあった田端大橋が新田端大橋の完成で役目を終えたことから、リニューアルして作られたものです。田端大橋は昭和10年に掛けられた鉄橋で、なんでも軍艦の製造技術を活用して作られたそうで、当時は世界的にも誇れる先端技術の橋だったそうです。

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田端駅は京浜東北線や東北本線との分岐点になっていて、とくに京浜東北線は快速停車駅なので乗り換えに利用する人が多いようです。東北新幹線はここから分かれて、遙か青森に向かって進みます。

田端駅の目の前に大きなガラス張りのビルがありますが、これはJRの東京支社です。東京に本社があるJR東日本に東京支社があるのは謎ですが、ここで我らが山手線を筆頭に東京近辺のJR線を管理しているんだそうです。

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鉄道マニアにとって田端の隠れた名所として、第二中里踏切があります。田端と駒込の間にあるこの踏切は、今では山手線で唯一となった踏切です(2007年現在)。山手線が踏み切りを渡る貴重な光景を目にすることができますw。

第二があるなら第一は?と思いますよね。実は『第一中里踏切』ここより少し田端よりにあったのですが、既に廃止されて今はありません。終日過密ダイヤの山手線ですから開かずの踏切になることは想像に難くないので、いずれこの踏切も高架橋かトンネルになって廃止されるかもしれませんね。

隣の駅

田端
西日暮里 駒込 三角形
Tabata

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