『Windows Media Encoder 9 と Pentium 4』

はじめに

Windows Media Encoder 9 の推奨環境にデュアル CPU システムと書かれてる項目があります。つまり、この WindowsMedia Encoder 9 は Dual CPU をサポートするのです。まぁそれがどうしたといわれればそれまでですが、Pentium 4との関連を考えてみました。

Pentium 4との関係

元来ソフトウェアで Dual CPU に対応するのは現行のプロセッサでは Single CPU で処理するには重過ぎる処理を行う場合です。現時点でそのような処理は動画や画像、及び音楽を扱う分野でしょう。よって、 Windows Media Encoder がデュアル環境に対応するのは不思議ではありません。しかし、発表時期からして Pentium4 の影響があるような気がします。

あくまで予測の域をでませんが、Pentium 4 では Hyper-Threading という Single CPU で仮想的に Dual CPUのようにふるまって処理を行う仕組みが組み込まれています。 ここで問題となるのは、Hyper-Threading は仮想とはいえ Dual CPUなので、一つのソフトでその効果を得るためにはそのプログラムが Dual CPU に対応する必要があります。

つまり、Hyper-Threading 技術を搭載した Pentium 4 の性能を存分に発揮するには Dual CPU に対応したソフトが必要で、Intelとしてはソフトウェア開発会社にぜひとも対応してもらいたいのです。 当然、Wintel(ウィンテル)でおなじみなの Microsoft さんとは大の仲良しなのでMicrosoft が Pentium 4 の Hyper-Threading を睨んで Windows Media Encoder 9 の推奨環境をDual CPU にした可能性は高いです。

実際にPentium IIIの完全あるDual CPUマシンでは90%程度までしか占有率が上昇しなかったのに対して、HT対応のPentium4では100%まで上昇することが多々ありWindows Media Encoderは単なるDual CPUよりもHTに最適化されているような印象を受けます。近い将来、WindowsMedia Encoder の推奨環境が Hyper-Threading に対応した Pentium 4 になる日も近いかもしれません。

スクリーンショット
CPU 占有率が 98% に達していることから Dual CPU に対応していることがわかる。