はじめに
このページではキャプチャーカード上のチップやパーツ等の名前と役割についてお話します。図

各部の説明
1.コントローラチップ
ビデオキャプチャーカードには、キャプチャー機能や、チューナー、エンコードなどの多くの機能があるので、それらをコントロールするコントローラチップが搭載されています。コントローラチップがPCとのインターフェースに接続されます。
2.キャプチャーチップ
キャプチャーするためのチップですが、役割的にはADコンバータです。アナログ信号をデジタル化してパソコンに取り込みます。このキャプチャーチップによって画質が決まってきます。
3.チューナーユニット
チューナー部分です。チューナーはノイズに弱いので金属製のカバーが被せられているので一目で分かる形状をしていますが、最近では小型化のためシリコンチューナーを搭載することも多くなってきました。
4.エンコーダチップ
ビデオ映像は他のデータと違ってそのままの状態だとかなり大容量となってしまいます。このため、圧縮をかけながら録画しないとHDDがすぐに一杯になってしまいます。圧縮方法としてCPUを使って圧縮をかけるソフトウェアエンコード方式と専用のエンコーダーチップを使って圧縮をかけるハードウェアエンコード方式がありますが、この図ではハードウェアエンコーダーを搭載したタイプとしました。
ハードウェアエンコーダーは機能的にかなり複雑なので密度が高く大き目のチップが搭載されます。搭載されるエンコーダチップによってエンコードできる設定等が決まるので、同じエンコードチップを利用しているキャプチャーカードではだいたい同じ程度の設定ができることが多いです。
5.エンコーダ用メモリ
エンコーダーが利用するメモリです。それほど大容量ではないので場合によってはエンコーダチップに内臓されることもあります。
6.インターフェース
ビデオキャプチャーカードは一般的にはPCIを利用することが多いです。ちなみにキャプチャーのことを考えるとCPUを占有しないSCSI HDDなどはよさそうですが、PCI接続のキャプチャーカードの場合はPCIバスを占有するSCSIカードを利用するよりもチップセット側のIDEを使った方が良いようです。もっとも、私のように440BXチップセットのようにサウスブリッジもPCI接続の場合は結局同じになってしまいますが。。。
7.インターフェース部
入出力端子が並びます。