Microsoftにエールを。

はじめに

ゲイツ氏に忠誠を誓ったMicrosoft信者である私が、2006年頃に訴訟とかで苦労しているMicrosoftを擁護するお話を書いたものです。

Microsoftにエールを。 2006年04月28日

ヨーロッパの公正取引委員会とMicrosoftの間で独占禁止法の疑いで、うん百万ドルの訴訟が起こっているそうです。海の向こう遙か彼方でなんかやってらぁと思って聞いている方も多いと思います。Microsoftはこの他にもやたらに沢山訴訟を受けていてその度に和解金としてうん万ドル規模のお金を支払っていることもしばしばです。

まぁMicrosoftは世界最大のソフトメーカーで資産も沢山あることですし、なんかえらい儲けているみたいだし、ということでMicrosoftを擁護してくれる方々は少ないようです。

でも考えてみてください、Microsoftは造幣局じゃないですからどこぞからお金を得ているわけです。で、どこから得ているかというと、そうです皆さんがナケナシのお金をはたいて買ったWindowsやOfficeの売り上げから来ているのです。私たちがソフトの対価として支払ったお金が、ヨーロッパのわけわからん委員会にかすめ取られてしまうかもしれないというわけです。

もちろん、日本のMicrosoftへの影響はほとんどないでしょうけれども、訴訟費用はどこからか捻出されるわけで、次期WindowsかOfficeの値段に上乗せされるか、またはサポートなどがコストダウンされる、はたまたプログラマーの給料に影響して士気が下がるというのも考えられます。もしMicrosoft製品をこれから買う予定があるのであればプラスになることはないでしょう。

で、そんな訴訟の問題となっているのは、ヨーロッパの事例ではWindows Media Player(以下WMP)をOSに組み込んだのが違反になるとかなんとか。以前はブラウザでInternetExplorer(以下IE)をOSに組み込んだのがどうとかでトラブっていたこともありました。

昨今のメーカーPCのバンドルソフトを見ると、バンドルソフト一覧に平気で体験版ソフトを載せているような状況です。もちろんメーカーによってはメーカー独自のソフトも多少入ってはいますが、実用に耐えるソフトは数えるほどしかないのが実情だと思います。少なくともそれらのバンドルソフトの中では、IEもWMPは大変優れたソフトの部類だと思います。

もちろん、いくらビルゲイツが世界一の金持ちだとしても慈善事業でMicrosoftをやっているわけじゃないんで、IEもWMPもWindowsの開発費の中に組み込まれているのでしょう。ですから私たちは無料といってもお金を出して買っているようなものといえばそうなります。ならばIEもWMPも要らない、別のソフト使うからWindowsを安くして欲しい、という意見もあるでしょう。

ですが、昔を知っている方ならわかるようにブラウザもメディアプレーヤーも以前は当たり前のように有料でした(リアルプレーヤーは以前から無料版もあったが機能制限が多かった)。Windowsが無料でバンドルしたから対抗するために優秀な無料のソフトが登場しているワケで、その結果でてきたブラウザやメディアプレーヤーを使いながら値下げしろはヒドイでしょう。

結局のところ、これらの有料なブラウザやプレーヤーを作っていた会社にとっては面白くない(というか死活問題)であり、金を払えという気持ちはわかります。ですが、少なくともIEやWMPにお世話になっているようなユーザーならばMicrosoftを応援してあげてもいいんじゃないかと思うのです。