Office 2006が使えないオフィス。

はじめに

2006年にMicrosoftの次期オフィススイートであるOffice 2006(実際に製品化された名前はOffice 2007)のベータ版がWindows2000に未対応だったことを、ブツブツと論理的にMicrosoftに文句を言おうと思いますw。

Office 2006が使えないオフィス。 2006年07月30日

先日、Office 2006のβ版が公開されたので早速ダウンロードして使ってみました。いや、正確には使ってみようとしました。

いそいそと、setup.exeをダブルクリックしてインストールをしようとすると。。。『Office 2006はWindows XP以降が必要です。』とのこと、たしかに私は家では、普段Windows2000を使っています。orz

一般的にはソフトウェアのメーカーとしては、できるだけ沢山のOSをサポートしようと努力します。そりゃそうでしょう、対応していないOSを使っている人には絶対買ってもらえないのですから、対応OSは多いに越したことはありません。もちろん、それによって素晴らしい機能が実現できないとか、動作がすごく遅くなるとか重大な欠点が生まれるならいざ知らず、そうでないなら、積極的にサポートするようにするでしょう。

Windows 2000とWindows XPは見た目こそ少々違いますが、実は内部的には非常に近く兄弟のような関係です。バージョンを見るとWindows2000が5.0でWindows XPが5.1で、マイナーアップであることが分かります。ですからソフトウェアで両方のOSに対応させることは、それほど難しくはありません。現にWindowsXPをサポートするソフトウェアは、ほとんどの場合はWindows 2000もサポートします。

無料で提供されているInternet ExplorerやWindows Media PlayerなどがWindows XPしかサポートしないのは、Microsoftの戦略ならば仕方がありませんし、私もそれは納得できます。

しかし別の商品であるOfficeがWindows 2000をサポートしないのは頂けません。特に会社においてはWindows 2000のシェアが未だに非常に高いと言われているのに、Officeがそれをサポート対象外とするのは得策ではないことは明らかです。ライバルであろうOpenOfficeは、Windows98/MEですらサポートしている状況で純粋にOfficeだけでの戦略とは思えません。

サポートコストが理由と考えるならWindows 2000よりシェアが低いMac用を開発している理由が説明できません。逆にWindows 2000のMicrosoftのサポート期限が迫っているからだとすると、オペレーティングシステム開発元とオフィススイート開発元の最大手が同じ会社である弊害と言えてしまいます。

以前独占禁止法の裁判で、Microsoftはオペレーティングシステム部門とオフィススイート部門で会社を分割されそうになった事があります。しかし、もしこれが現実のものとなっていたら、今回のようなことはなかったかもしれません。そして、その方が喜ぶ人が多かったのではないかと残念に思うのです。

残念というのは、あの時Microsoftが分割されなくて残念だったと思っているのではありません。分割された方が良かったかも知れないというような現状が残念なのです。

私はゲイツ様に忠誠を誓ったMicrosoft信者ですw。Microsoftは素晴らしい技術をもった会社でOfficeも素晴らしいソフトだと思います。ですから、ゼヒとも『独占的な立場』を使って商戦を有利に進めるなんて姑息な手を使わず、『ソフトの優秀さ』で勝負してほしいと願って止まないのです。