パーソナルコンピュータな時代。

はじめに

パソコンが家庭に進出するようになってからだいぶ年月が経過しました。そして近年本当の意味での『パーソナル』なコンピュータの時代になりつつあると思います。ここでは、来るべき一人一台パソコンを持つ時代のソフトウェア像についてお話したいと思います。

パーソナルコンピュータな時代。 2006年08月04日

私たちが今使っているこのパソコンなる機械。これ、パーソナルコンピュータの略ですが、パーソナルって個人的なって意味ですよね。ええ、個人的に使えるコンピュータなんですが、実際にはほとんどのご家庭で家族用コンピュータとして使われているのではないでしょうか。ネーミング的に考えると任天堂が出していた『アレ』の方が合っているような気がしますw。

最近、業界の方も一丸となって本当の意味でのパーソナルコンピュータの時代にしようと取り組んでいます。そりゃ一家に一台よりも、一人一台の方が製品がいっぱい売れますから当然でしょう。が、一人一台のパソコンをと訴えている割には、今までと同じような製品を同じように売っていて、これでは当分は一家に一台の時代は続くなという気がしてしまいます。

確かに、パソコン自体やソフト自体の仕様が一人一台向けに進化していることは事実です。しかし、一人一台のパソコンの時代になっても、一家の収入は変わりません。単純に考えれば四人家族で一家に一台の時代から一人一台の時代に突入すれば三台分のパソコンの出費がかさむわけですし、おまけにソフトまでも四台分では、いくら便利でも乗る気がしないのも当然でしょう。

一般的なソフトウェアの場合は、ほとんどの製品が一台のパソコンにのみインストールできるというライセンスです。個人で使ってる場合に限りデスクトップとノートパソコンの両方に使えるとか、2台までなら許されるなどありますが、一人一台となれば人数分必要なのは避けられない感じです。

単品で買うよりも少し安い価格で、2ライセンスパックなどもありますが、家族で一番多いのは3人から4人でしょうから全然足りません。せめて、家族全員が使えるファミリーパックのような製品が望まれます(MacOSなど限られた製品ならすでに存在している)。

フリーのソフトを家族一丸となって使うというのも手ですが、それではソフトウェアのメーカーさんにとっては、ちっともうれしくない一人一台の時代でしょう。フリーソフトも魅力的ですが、高い品質の製品が適当な価格で販売されていれば市場で充分勝負になります。

パーソナルコンピュータの時代は着実に迫りつつあります。そんな時代が訪れた時、メーカーもユーザーもうれしい時代であるためにも、ソフトウェアベンダーは今のうちから頑張らねばならないと思うのです。