Windows Media Center を使ってみた。

Windows Media Center を使ってみた。

私は Windows Vista で持っていたのが、Windows Vista Business だったこともあって、Windows Media Center というのをあまり使ったことがありませんでした。そもそも、普通の画面のPCで、かつリモコンもないと Windows Media Center を使うメリットというのをあまり感じられません。

ところが、先日家電量販店に立ち寄ったところ、デモ機を自由にさわれるようになっていて、リモコンで操作してみたところ想像していた以上に軽快な動作にちょっと感動。家にはハイビジョンレコーダーが2台ありますが、両方ともあんまりレスポンスは速いとはいえないレベルで、しかも新しく買った方がなぜか遅いので気になっていました。もちろんデモ機では、待機がほとんどのレコーダーにとって大切な省エネとか完全無視で、ハイスペックなPCを使っていたとは思われますが。。。

ということで、せっかく Windows 7 では Professional になって Windows Media Center も搭載されたので使ってみることにしました。

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スペックは Core i7 860 の最新のハードウェアですからレスポンスが遅いはずありません。なかなか軽快です。お店で使った感じでは、リモコンでの操作もレコーダーと比べても遜色はありませんでした。

ただ、レコーダーと比べるとやれることが多い分、ちょっと戸惑う部分もあります。

例えば、最初の項目。

『ピクチャ』と『ビデオ』が一緒で、『ビデオ』と『映画』が分けられている意味がわかりません。

さらに、メディアセンターで録画した番組は 『Media Center テレビ』の中にある『録画一覧』から見ます。

つまり、動画は『ピクチャとビデオ』か『映画』か、『Media Center テレビ』のどれかに分けられることになります。

逆に DVD は『映画』の項目の中にありますし、『FMラジオ』はミュージックの中にあります。

項目をハードウェアで分類するならば、DVD、テレビ、ラジオ、ライブラリ(HDD)のようになりますし、ソフトウェアで分類するならば、ビデオ、ミュージック、ピクチャになると思うのですが、どうでしょうか。

あと、対応ハードウェアにも課題はあります。Media Center テレビは各社から対応機器が発売されてにわかに活気づいていますが、専用のアプリケーションで見るタイプか Windows Media Center で見るタイプか二者択一になっています。今は Windows 7 は持っていないけれどもいずれアップグレードしたいという場合や、Windows XP と Windows 7 のデュアルブートをしている環境で両方で見たいという場合は Windows Media Center で見るタイプは選ぶことが出来ません。見る限りハードウェア的にはあまり違いはなさそうなので、両方に対応したモデルが出ないものかと思います。ついでに、ミュージックにあるFMラジオですが、ちゃんと項目は日本語になっていますが、日本で Windows Media Center 対応のラジオ機器は聞いたことがありません。

とまぁ、課題もあるにはあるのですが、今までテレビチューナーに付属していたアプリケーションもそれほど使いやすいとも思えなかったので、Windows Media Center のデキは上々だと思います。さらに、使う製品のメーカーが変わっても使い方が変わらないのは大きなメリットです(逆にメーカーは差別化が難しくなる)。 Windows の標準ドライバーが用意されれば、メーカーがサポートしてくれなくても将来の Windows で動作するかもしれません。

また、ユーザーにとってはコスト面でも恩恵があります。各社が独自に開発していたアプリケーションの開発費用が不要になるので製品価格を抑えることが出来ます。実際に現在売られている Windows media Center 専用モデルは価格が通常のものより 2割 ~ 3割ほど安くなっています。

そういった意味で、PC をテレビのように使わない人にとっても、長い目でみると Windows Media Center は恩恵にあずかることができるものなのかもしれません。