Windows 7 の 『7』の話。

Windows 7 の 『7』の話。

以前、『Windows 7 ファーストインプレッション(1)』で、Windows 7 のバージョンが Ver.6.1にあたるという話をしました。マイクロソフトのホームページでちょっとツッコミたくなる内容が書かれていたので、ここで書いてみようと思います。

Microsoft のOSは、大規模な進化『メジャーバージョンアップ』改良にあたる進化『マイナーバージョンアップ』があります。ちなみに、過去のOSを振り返ってみるとこんな感じになります。

バージョン メジャー マイナー 系統
Ver.1.0 Windows 1.0   オリジナル
Ver.2.0 Windows 2.0 Windows 2.1  
Ver.3.0 Windows 3.0 Windows 3.1 386系
Ver.4.0 Windows 95 (Ver.4.0) Windows 98 (ver.4.1)  
Ver.5.0 Windows 2000 (Ver.5.0) Windows (Ver.5.1) NT系
Ver.6.0 Windows Vista (Ver.6.0) Windows 7 (Ver.6.1)  

※系統は気にしなくても良いと思いますが、Windows は途中で2度ほど大きく流れを変えています。

Windows 2000は、内部的には Windows 98 の後継ではなく、平行して企業向けに販売されていた Windows NT Ver.4.0 の後継にあたります。こうやって表にしてみると、見事にメジャーバージョンアップとマイナーバージョンアップを交互に行われていたことがわかると思います。

さて、ここでMicrosoft の 『Windows 7 とは』で名前の由来を見てみます。

イメージ

Windows 95 と 98、Windows 2000 と XP が同じバージョンとして見ているのに。。。

この表のように書くと将来登場するであろう Windows Ver.7.0 も『7』番目のWindows ということになってしまいますが、どうなるのでしょうか。

この名前は明らかにマーケティング的な意味合いからつけられているというのは想像が難くありません。製品としての性能はいざ知らず、商業的には成功したとは言い難いWindows Vista の『改良版』ではマーケティング的にはヨロシクなかったのでしょう。

昔からマーケティング担当と技術屋が相容れない文化を持っているというのはどこの会社でも言えることだと思いますが、この Windows 7 の名前について Microsoft の開発者はどう思ったことでしょう。逆にバージョン『Ver.6.1』を死守したとも言えるかもしれません(いらぬツッコミを入れられないように、バージョンも『Ver.7.0』にするようにマーケティングから圧力がかかった可能性だってあるかもしれません)。

私は素直に Windows 2010 とでもしておけば良かったのに。。。とも思いますが。さらに、ここで『7』を使ってしまった以上、本当の『Windows Ver.7.0』の名前について問題が発生してしまいます。Windows 8 とか名前をつけてしまったら、Windows 8 は『Windows Ver.7.0』という、ますますワケの分からない関係になってしまいます。

2012年ごろに発売されると言われている次の Windows。どういう名前がつけられるか、こうご期待といったところです。