AMD E-350。

AMD E-350。

私は、Intel派なのでAMDのCPUを利用することは少なかったです。いままで購入したことがあるAMDのCPUは初の64bit CPUは、コンシューマ向け初の64bit CPUのAthlon 64です。あまりにもオモシロそうでつい浮気しましたw

今回はGPUとCPUを統合した『Fusion APU』が登場し、AMDが面白そうなことになっていたので手を出しました。CPUなどシステムの詳細は色々なサイトですでに紹介されているので簡単にお話しますが、CPUがデュアルコアで1.6GHz、メモリはシングルチャンネルのDDR3に対応し、GPUはDirectX 11対応のRADEON HD 6xxx世代を統合したものです。

また、チップセットがSATA 6.0Gbpsに対応しているのもポイントです。購入したのは、ASUS E35M1-I DELUXEです。ファンレスとUSB 3.0への対応などが特徴になっています。なお、ケースが狭くてファンが搭載できないという問題が発生し、デンジャラスな完全ファンレス状態になっているので心配です。。。

https://www.asus.com/Motherboards/E35M1I_DELUXE/ (ASUSTek)

イメージ

ASUSTek E35M1-I DELUXE

簡単なシステム紹介

以前の構成 新しい構成
CPU Intel ATOM 330
1.6GHz 2コア4スレッド
AMD E-350
1.6GHz 2コア 2コア
メモリ 2GB (Max:2GB) 4GB (Max:8GB)
GPU GMA 950 (チップセット側)
DirectX 9
RADEON HD 6310 (CPU側)
DirectX 11

Windows Vistaでのスコアですが、全体的にバランスがとれているという印象を受けます。CPUは低めですが、体感速度では全体としてのバランスが重要です。

イメージ

使ってみた感想としては、以前のATOMよりかは体感できるレベルでサクサクになったと思います。たとえば、ブラウザのスクロールでもモタついていたのですが、けっこうヌルヌルとできるようになりました。

ただ、Windows Vista+IE9を使っているのでCPUの効果か、GPUの効果かは不明です。写真の管理なども速くなっているので、GPU以外のシステム部分も性能アップしていると感じました。これはCPUのアーキテクチャ優秀なのと、DDR3のメモリによる効果、それと搭載メモリが2GBから4GBにアップしたことが影響していると思います。

なお、このシステムでは2.5インチのHDDを使っているのですが、これがボトルネックになっている感じが凄くします。もともと、Windows Vista/7はHDDへのアクセスが多く、SSDに移行したときの効果が大きかったので、E-350+SSDではかなり快適なシステムになるのではないでしょうか。

今回は、ブラウザ、メール、写真、と一通り使ったところ、Windows Vistaでも充分に使えるということが分かりました。パソコンをちょっとしか使わない家族が使うには充分快適なレベルだと思います。

E-350の大きな特徴は、なんといってもGPU統合のAPUである点ですが、統合されていることによるメリットは、現在のところあまり活かす環境が整っていないのが正直なところです。ということで、E-350のATOMに対するメリットはDirectX 11対応のGPUを搭載していることになると思います。

イメージ イメージ

ただし、対応しているDirectX 11のバージョンは高いですが、高性能なGPUというわけではないので、重い3Dゲームが快適にできるというわけではないので注意が必要です。

なお、これと関連してATOMでは基本的には対応していない映像のデジタル出力(DVI、HDMI)に対応しているのは実用面では非常に大きなメリットと言えます。とくに地デジやBDを見るためには必要になってくるので、これらを利用したいと考えている場合は選択肢として魅力的だと思います。