デスクトップはコマンドプロンプトに成り果てるのか?

デスクトップはコマンドプロンプトに成り果てるのか?

『Windows』が登場する前は、『DOS』というOSが普及していました。真っ黒な画面に、白い文字があって、カーソルが点滅しているアレです。

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『Windows』が登場した後も『DOS』でなければできないことも結構あって、とくに『Windows』のインストール作業などでは、最近まで『DOS』の活躍機会がけっこうありました。

『Windows』が出てきた当初、パソコン上級者の中には『DOS』の方が使いやすいと言う人も多かったですし、そうでなくても『DOS』でしかできない機能がある以上、『DOS』が『Windows』に完全に取って代わられることはないと考える人が大半でした。

しかし、『DOS』でしかできない機能は徐々に少なくなり、『Windows』のインストールも分りやすいグラフィックとマウス操作でできるようになりました。『DOS』の名残になっているコマンドプロンプトも、『ファイル名を指定して実行』の代わりくらいにしか使っていません。

『Windows 8』とともに『モダンUI』が登場し、今までのデスクトップは一つの『モダンUI』アプリのような扱いになってしまいました。もっとも、肝心な『モダンUI』がイマイチなせいか、『Windows 8』自体がやや黒史入りがカウントダウンな状況。

とは言え、今までもパソコンに精通した上級ユーザーこそ、新しい時代の流れを真っ先に否定してきたのも事実です。もっとも、本当に失敗に終わったものも結構あるので、今後どうなるかはわかりません。

いずれにせよ、今回の『デスクトップ』の動きは過去の『DOS』の動きによく似ています。当時も『Windows』を否定する話も少なくなかったですが、結果はみなさんがよく知っている通り。今回は『Windows』が登場した時とことなり、すでに『モダンなUI』を搭載する先行するOSが存在していることが異なる点でしょうか。

あちらはブレない『コンセプト』と洗練された多数の『アプリ』という強力なアドバンテージがあります。私は『Windows 8』や『モダンUI』を推進するつもりはありません。どちらかというと否定派だと思います。

とはいえ、過去のDOSの一件を考えると、『Windows 8』の評価は従来のアプリケーションの使い勝手で決めるべきではなくて、『モダンUIのアプリケーションの使い勝手そのもの』で公正に判断しなければならないと思うのです。

現状の『モダンUI』アプリはアレですが、もし今後デスクトップアプリよりも使いやすいものに昇華していった時、デスクトップがレガシーになって、コマンドプロンプトのようになる日がくるかもしれません。

 

ま、個人的にはなってほしくないですが(笑)