10年ぶりくらいにCPUクーラーを交換してみた。

10年ぶりくらいにCPUクーラーを交換してみた。

メインマシンのCPUクーラーはサイズ(SCYTHE)の夜叉というもので、かれこれ10年以上前に購入して以来、日進月歩のパソコン業界においてケースや電源と並んで長い間現役で活躍しています。

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サイズ(SCYTHE)といえば虎徹が有名ですが、夜叉はそれが発売されるよりも前の製品で、大きさ的に虎徹よりか無限五に近いのではないかと思います。(ちなみに当時すでにMUGEN∞2というのがあったので純粋な無限五の前身というわけではありません。)

CPUクーラーは他の半導体で構成される部品と違って割と『物理』なところがありまして、要するに材質や表面積といった物理的なもので決まってしまう要素が大きいので、使い勝手などは進歩しているとは思いますが、冷却性能という意味では10年前からあまり変わってないだろうというのが見立てでした。

IntelもAMDも長らくCPUクーラーに互換性を持たせてくれていたので今まで使い続けることができましたが、この夜叉は重大ではないものの気になっていた点があります。上の写真を見て気づきましたでしょうか?そう、それは向き。AMDのCPUだと通常のサイドフローのクーラーから90°回転した形で取り付きます。

これはプラットホームが新しいからとか、マザーボードの相性だとかではありません。最初からAMDのプラットホームではこのような形で取りつけるのが夜叉の仕様なのです。なんでこんな設計にしたかなと思いますが、虎徹などその後の製品では改善されているようです。

エアフローは少し乱れそうですが、冷却性能に問題はなくそのまま使っていました。ただ、千反田さんほどではなくても、やはり気になりますね。それに、ヒートシンクの部分は『物理』でも、ファンの形状や静音性能などは進歩しているかもしれません。ということでCPUクーラー交換について検討することにしました。


候補ですが、実は前からNoctuaが欲しかったんですよ。あの美しいヒートシンクと茶色い独特のファン。めっちゃ高いけど憧れますよね?Noctuaの12cmシングルファンのCPUクーラー『NH-U12S』は10,000円くらい、さすがは高級ブランドで『虎徹』や『AK400』の倍以上と高価です。

『虎徹』や『AK400』を買ってファンだけNoctuaに交換して、見た目だけなんちゃってNoctua(笑)という手も考えたのですが、Noctuaはファンも高いので最初からNoctuaのCPUクーラーを買うのが正解ですね。今回のCPUファンは10年も使えたわけですから高くても元が取れるハズ!と自分に言い聞かせます。(笑)

ところが、お店で実機を見ていると『NH-U12S』は夜叉よりもヒートシンク部がスリムで、どちらかというと『虎徹』や『AK400』と同じくらいの大きさです。最初に書いた通りCPUクーラーは『物理』がものを言うわけですが、せっかく買い替えるのですから今よりもスペックダウンは避けたいところです。

ということで、悩んだ結果『NH-U12S』は諦めて、大きさ的にDeepCoolの『AK500』をチョイスしました。名機と名高い『AK400』の上位モデルです。

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でも、やっぱりNoctuaも諦めきれず(笑)、Noctuaのファンを別途購入してなんちゃってNoctua CPUクーラーにしています。価格的には『NH-U12S』と変わらないですが、たぶん冷却性能はこちらの構成の方が有利かと。CPUクーラーのファンは規格品がほとんどで、実は夜叉もファンを交換して使っていました。

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冷却性能はあまり変わってないかもしれませんが、使い勝手はここ10年で大きく進歩していました。メモリなどへの干渉を避ける配慮や取り付けやすさの向上なども実感しました。夜叉はヒートシンクが鋭利で流血沙汰になる製品で、口コミにもだいたいケガに気を付けるよう書かれているほど(笑)。

この機会にケースファンもNoctuaに更新したので結構な散財でしたが、これで静かで快適なパソコンライフが楽しめること間違いなし、今から楽しみです。

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