各部の名称と役割

はじめに

このページではグラフィックカード上のチップやパーツ等の名前と役割についてお話します。

図

名称と説明

1.グラフィックチップ

GPU=Graphic Processing Unitなどとも呼ばれるグラフィックボードの要です。現在のグラフィックチップには以前は別々のチップだったビデオチップと3Dグラフィックチップ、それにDAコンバータとなるRAMDACが統合されています。

最近では高度で複雑な構造となっているため発熱も多く、グラフィックチップはヒートシンク又はファンの下に隠れてそのままでは見ることができません。

2.グラフィックメモリ

グラフィックチップが利用するメモリです。画面を表示するためと3D画像を計算するのに利用されます。

現在ではパソコンのメインメモリをグラフィックチップが利用できるような構造となっていますが、それでもメインメモリより高速なグラフィックメモリを別途搭載したほうがパフォーマンス的に有利なのでハイエンドグラフィックカードは大容量のメモリを搭載しています。

3.インターフェース

グラフィックカードは高速なインターフェースが必要となるので、拡張カードの中ではその時々で最も高速なものが利用されることが多いです。図はPCI-Eバスのタイプで、一般的なグラフィックカードのインターフェースとなっています。

4.ビデオBIOS

Windowsはドライバーをもとに各種ハードウェアを認識してそれらを利用します。しかしながら、グラフィックカードはパソコンの起動からBIOS及びWindowsの立ち上げ画面などWindowsが起動する前の情報も表示しなければならないので、ビデオBIOSとよばれるBIOSを搭載してパソコンが起動してすぐに画面が表示できるようにしています。

5.D-Sub15pin

ディスプレイ用のアナログ出力です。以前から通例的に青いコネクタが利用されていましたが、PC98(規格)で色が青に統一されました。

6.DVI端子

CRTはもともと表示装置そのものがアナログなので問題ないのですが、液晶ディスプレイは表示がデジタルになっているので、従来のアナログ出力ではデジタル情報をアナログ信号にして出力してディスプレイ側で再びデジタル化することになってしまいます。

そこでグラフィックカードで直接デジタル出力するために作られたのがDVI端子です。ほぼ同じ同じ形状で(ピンの数が違う)DVI-IとDVI-D端子が存在していて、DVI-IはDVI-Dに加えてアナログ信号も出力しているので変換コネクタを利用すればD-Sub15pinのCRT等を接続できます。コネクタの色は通常白いのが一般的のようです。