Matrox Millennium G550

はじめに

Millennium G550は2001年に発売されたカードで、Millennium G450をベースにコアとメモリクロックを上げて若干改良したものです。改良点があまりなかったのでMillenniumG450との差はそれほどなかったようです。

グラフィックチップにはMGA-G550を使っています。

主な仕様

次に

チップ名 MGA-G550 備考
グラフィックチップ MGA-G550
コアクロック ?
メモリ種類 DDR SDRAM
/SDRAM
実際にはDDR SGRAM/SGRAMにも対応しているようだが採用した製品は存在しない。
対応メモリ速度(最大) ? DDR動作で333MHz相当
メモリの最大搭載量 32MByte 16MBと32MBの製品がある。
対応スロット AGP4X/PCI
DirectXの世代 DirectX 6 バーテックスシェーダ搭載など一部DirectX 8にも対応
OpenGLの世代 OpenGL 1.1
ハードウェア T&L ×
ピクセルシェーダ ×
バーテクスシェーダ
ジオメトリエンジン ×
レンダリングエンジン ×
プロセスルール 0.18
Mpeg再生支援 DVD再生支援
その他 -

※Millennium G550はMillennium G450に対して若干コアクロックとメモリクロックが引き上げられているらしい。

特徴

Millennium G550はMillennium G450をベースにバーテックスシェーダを搭載するなど3D機能を強化し、コアクロックとメモリクロックを上げてパフォーマンスを上げたものです。

Millennium G450はMillennium G400からプロセスルールが変更された他はあまり機能的な強化は行わずに3D機能も据え置かれコアクロックやメモリクロックもMillenniumG400 MAXよりも低い通常版と同じで一年前に発売されたMillennium G400 MAXよりもパフォーマンスが劣るという状態でした。MillenniumG550ではやっとコアクロックとメモリクロックを引き上げてMillennium G400 MAXを超える性能をだすことに成功するなどシュリンクした効果を生かしたものとなっています。

Millennium G550では、DirectX8で採用されたバーテックスシェーダを搭載するなど強化されましたが、もともと二年も前から据え置かれた3D機能が多少強化されたに過ぎず、また当時はDirectX7で採用されたハードウェアT&Lが中心だったのにもかかわらずこれを搭載しておらず(一部は機能自体は搭載していたようだがそれがDirectX7に未対応だったために一般の3Dゲームでは利用できなかったので意味がない)3Dは相変わらずあまり良い方とはいえない性能でした。

Millennium G450ではTIMDトランスミッタを一つしか搭載していなかったのでデュアルヘッドで両方ともDVI(デジタル)出力するためにはセカンダリ側は外付けでTIMDトランスミッタを搭載する必要があったのに大してMillenniumG550では二つ内臓したので単体でDVI出力のデュアルヘッドが可能になりました。

Millennium G550はMillennium G450の上位として併売されましたが、確かにMillennium G450よりパフォーマンスが高かったのは事実のようですが実際にはMillenniumシリーズを購入する2Dの画質を重視する層にはその差はあまり重要ではなかったようで、より安価で安定したMillenniumG450の方が人気があったようです。