はじめに
VAIO SRX シリーズは大きくはSRシリーズに分類される、1スピンドルのモバイルパソコンです。
このページでは、VAIO SRX シリーズの全シリーズ(2002年冬~2003年春モデルまで)を、SRX7シリーズとSRX3シリーズの両方に関してスペックを簡単にまとめてみました。
2001年11月、2002年冬モデルでSRシリーズ初のフルモデルチェンジ版として登場したのがSRXシリーズの始まりです。SRXシリーズはハイエンド版のSRX7シリーズと普及帯版のSRX3の二つのシリーズがあり、それぞれ2002年冬、春、夏、2003年春モデルが存在します。また、オプションやOSの違いやSONY Style専用などの形式がありますが本体はほとんど同一のもののようです。
SRXの特徴
SRXシリーズは特にその大きさが小さいことと重さが軽いことが特徴で、バッテリーの持ちもサイズと性能のバランス的には良い方です。CDドライブを内臓していなかったり液晶が小さいなどスペック面では見劣りするものではありますがこれはモバイルパソコンに特化した最適な設計となっています。したがって家にデスクトップがあり、外出先で利用するなどの目的には非常に向いたものなのです。これがいまだに多くの支持を集めている所以です。
また、SRXはモバイルパソコンの中では珍しく汎用性が高いパーツを使っている上拡張や交換が容易という特徴がありました(分解してみて分かった)。したがってある程度スキルのある方なら一部の機能を上げて延命することも可能だと思われます。また汎用パーツを使っているのでOSやアプリケーション他周辺機器も比較的に相性問題などが起こりにくいようです(CDのブートアップに特徴があるが)。
SRXスペック(共通部分)
シリーズ | SRX7 SERIES | SRX3 SERIES |
---|---|---|
OS | Windows XP Professional (SRX7のみHomeEdition) |
Windows XP HomeEdition |
CPU | 低電圧版 Pentium III | 低電圧版 Celeron |
チップセット | i815EM(Tualatin対応版) | |
メモリ | PC100 | |
グラフィックアクセラレータ | チップセット内臓 | |
液晶 | 10.4 (1024×768 dot) 擬似フルカラー | |
HDD | 2.5inch 厚さ9.5mm 4200rpm 2MBキャッシュ |
|
LAN | INTEL PRO/100 Network Connection |
|
Wireless LAN | ORiNOCO Mini PCI Card |
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インターフェース類 | USB ×1 IEEE ×1 CardBus(32bit) ×1 |
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Sound | Yamaha AC-XG (Mic IN ,Headphone OUT and Stereo speekers) |
|
Modem | Conexant-Ambit SoftK56 Data,Fax ICH Modem |
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Bluetooth | ○ |
× (SRX3Sのみ○) |
Size | W 259.0mm×H 27.8(MAX 32.0mm)×D 194.0mm | |
Weight | 1.26kg | 1.25kg |
バッテリーの種類 | リチウムイオン | |
バッテリー駆動時間 | 3.5h-5.5h (SRX7のみ4.0h-6.0h) |
3.5h-6.0h |
※自分の持っているSRX3Eをベースに調べたのでモデルによってはパーツメーカーなど一部間違いがある可能性もあります。
SRXスペック(モデル別部分)
モデル | SRX7 | SRX3 | SRX3/BD |
---|---|---|---|
CPU | 低電圧版 Pentium III 800AMHz - M |
低電圧版 Celeron 650 |
|
メモリ | オンボードメモリ 128MB | ||
HDD | 30GB | 20GB | |
付属品 | × | × | PCGA-CRWD1相当 Office XP Personal |
モデル | SRX7E/P | SRX3E | SRX3E/BD |
---|---|---|---|
CPU | 低電圧版 Pentium III 800AMHz - M |
低電圧版 Celeron 650 |
|
メモリ | オンボードメモリ 128MB +128MB MicorDIMM | ||
HDD | 30GB | 20GB | |
付属品 | × | × | PCGA-CRWD1相当 Office XP Personal |
モデル | SRX7F/PD | SRX3F/DB |
---|---|---|
CPU | 低電圧版 Pentium III 850MHz - M |
低電圧版 Celeron 650 |
メモリ | オンボードメモリ 128MB +128MB MicorDIMM | |
HDD | 30GB | |
付属品 | PCGA-CRWD1相当 Office XP Personal |
モデル | SRX7S/PD | SRX3S/DB |
---|---|---|
CPU | 低電圧版 Pentium III 900MHz - M |
低電圧版 Celeron 650 |
メモリ | オンボードメモリ 256MB | オンボードメモリ 128MB +128MB MicorDIMM |
HDD | 40GB | 30GB |
付属品 | PCGA-CRWD2相当 Office XP Personal |
PCGA-CRWD1相当 Office XP Personal |
※この他ソニースタイル製の特別モデルがありますが、こちらは準カスタムタイプで選択によってオプション他が多少異なる程度です。
※SRX3F/DBとSRX3S/DBとの違いはBluetoothの有無です。
総論
上の表を見ても分かるようにSRXシリーズはCPU以外に基盤レベルで変更されている箇所が皆無なのです(SRX7Sのみオンボードメモリ量が異なる)。従ってSRXシリーズのどれか一つで動作確認ができれば、SRXシリーズすべてで動作可能な可能性が高いです。
また、CPUは無理ですがHDDや付属品などを変えることで(特にSRX3シリーズ)、シリーズの中で旧型のタイプでも最新モデルとほぼ同じスペックになれるのです。