はじめに
最近のスマホのカメラの進歩は止まるところを知らず、特にどんな撮影条件でも綺麗に撮れるダイナミックレンジの広さは圧倒的だと思います。広いダイナミックレンジの秘訣はHDR合成という露出の異なる複数の写真を撮って1枚に合成する技術で、これにより明るいところから暗いところまで綺麗に撮影することが可能になっています。
実は、α7SでもHDR合成の機能が搭載されていて、DレンジオプティマイザーのところでHDRにすると自動的に露出の異なる3枚の写真を撮って1枚の写真に合成してくれます。また、ドライブモードのところで連続ブラケットを選ぶと露出の異なる写真を複数枚撮影することができるので、アプリを使ってHDR合成の写真を作成することができます。
HDR合成をするためには複数の写真撮って1枚の写真に合成するので手ブレや被写体ブレは大敵ですが、α7Sにはメカシャッターを使わないサイレント撮影モードがあるので、手持ち撮影でもあまり手ブレしない撮影が期待できます。
連続ブラケットを使ったHDR撮影
ということで、とりあえず連続ブラケットを使って撮ってみました。合成は最近HDR合成に対応したLuminar NEOで、以前は同じメーカーのAurora HDRというアプリを使っていましたが、Luminar NEOで完結するようになりました。

2EVごとに5枚の写真を撮影したものを用意、左がHDR合成した写真、右が5枚のうち露出値が中間の写真です。確かに、中間の写真より外の景色がしっかりと見えます。


上がHDR合成した写真、下が5枚のうち露出値が中間の写真です。こちらは建物の中がしっかりと見えてます。


HDR撮影は確かに効果があることがわかりました。
しかし、使い勝手は非常に悪いです。Dレンジオプティマイザーにしろ、連続ブラケットにしろ、撮影条件により自動で選択されるわけではないので、設定したら常に発動します。ですので、『さぁこれからHDR撮影するぞぉ!』と設定し、終わったら元に戻す必要があります。さらにサイレント撮影モードはモードダイヤルと連動しないようなので、毎回メニューからON/OFFをしなければなりません。
ということで、私の至った結論は『うん、iPhoneで撮ろう。』です。(笑)