はじめに
SONYのα7シリーズは、スタンダードな無印、高解像度のR、高感度&動画向けのS、コンパクトなCと4つのラインナップになっています。ですが、第1世代のα7Sの頃はコンパクトなCシリーズはなく、α7シリーズ全体が今よりもかなりコンパクトでした。
軽量コンパクトなα7S
α7Cよりコンパクト!はさすがにだいぶ盛った表現ですが、スペックだけみると実は重さはα7Sの方が軽く、寸法も横幅はほぼ同じで、高さがα7Sの方が高くて、α7Cの方が厚くなっています。α7Cは中央の軍艦部がないので高さの部分ではかなり低く抑えられていますが、その分すこし分厚くなっています。
α7S | α7C | |
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サイズ | 126.9×94.4×54.8mm | 124.0 x 71.1 x 59.7mm |
重さ | 約489g | 約509g |
ちなみに、α7Sの方が軽いというのはちょっとしたカラクリがありまして、α7Sを含む第1世代のα7シリーズはNP-FW50という容量の少ないバッテリーを使っているためバッテリーを含む重量は軽くなっていますが、その分バッテリーの持ちも少なくなるので単純に比較するのはちょっとズルいような気もします。
ただ、α7Cというコンパクトさをウリにしたシリーズと比較しても、α7Sもそんなに遅れをとるほどでもないコンパクトさを持っている、とは言えるのではないでしょうか。
ファインダーと利き目
α7Cのファインダーに、一部の人たちはなぜかシックリこないと感じているのではないかと思います。
手に『利き手』があるように、目にも『利き目』があることが知られています。私の『利き目』は右なので、右でファインダーを覗いています。お箸のようにファインダーは『利き目』で見るのが基本というわけではないのかもしれませんが、たぶん『利き目』で見た方が楽だという人の方が多いと思います。
子供のころ家にエピオンという富士フイルムのカメラがあったのですが、とても良いカメラなのになぜか前のカメラより使いにくい。でも(一番使っていた)母親に聞くとそうは感じてないというのです。その後、ファインダーが左寄りにあるため『利き目』と反対側の目でファインダーの覗く必要があるからということが判明、なるほど母親は『利き目』が私と違って左目だったので違和感なく使えていたというわけです。
それ以来、ファインダーが左にあるカメラは候補から外すようにしていました。ただ、右手で操作することを前提に右側にダイヤルやボタンがあるため、必然的に(どちらかに寄るならば)左側にファインダーがある機種が多いように思います。α7Cの他、富士フイルムのX-Eシリーズなどもそうですね。
もちろんレンズの軸線上にファインダーがあった方がシックリきそうというのもあるのですが、『利き目』のこともあって私は左側にファインダーがあるカメラは使いづらいと感じてしまうのです。
なので、α7Sはα7C並みにコンパクトな上に、『利き目』が右目な人にも使いやすいファインダーを備えたカメラである!と自分に言い聞かせて、モデルチェンジの度に大きく重く進化するα7シリーズを見ても物欲を我慢できるように自らを厳しく律しているわけです(笑)。
α7Sは軽量コンパクトなので同じく軽量コンパクトなオールドレンズともマッチしますし、この組み合わせはそこらのAPS-Cはもちろんマイクロフォーサーズですら上位モデルだといい勝負だったりします。

ちなみに、右利きの人が多いように『利き目』が右目の人の方が多いそうなので、もしコンパクトなα7シリーズを検討しているのでしたら、店頭などで試写する際にはぜひファインダーの位置についても気にかけて見てください。