はじめに
ついついPentax Q を衝動買いをしてしまったので、その特徴を下の4つにわけて考察してみることにしました。
- デザイン
- 絵づくり
- トイレンズ
- イメージセンサ
今回は、その中でデザインについて詳しくお話ししてみたいと思います。
デザイン
私はPentax Q は発表時の印象では購入に踏み切るとは思っていませんでした。が、しかし、つい衝動買いしてしまったのはこのデザインによるところが大きいと思います。

小型化しているマイクロフォーサーズのカメラに比べても一際小さくコンパクトで、それでいてデザインがクラシックカメラ風で、しかも造りが精巧で丁寧に作られていて…堕とされてしまいましたね(笑)。
クラシックカメラライクのデザイン
私は親からもらったフィルムカメラのPentax SPを愛用していて、クラシックカメラのデザインは大好きなのです。

筐体にはマグネシウム合金を使っていて、私のはホワイトカラーに塗装されていますがプラスチックとは見ただけで違いが分かります。やっぱ金をかけると見た目に差ができるのですね。。。よく何もわざわざ安っぽく作らなくても…と思うものもありますが、たぶん払うものを払わないとにじみ出る何かがそう感じさせるのでしょう。
なお、最近ではグリップの良さなど人間工学に基づいているのか、左右非対称の機種が多いですが、使い勝手はどうだかわかりませんがクラシックカメラライクなPentax Q のデザインはとてもいいと思います。
現在、Pentax Q はブラックとホワイトの2つのカラーがありますが、クラシックカメラライクということでシルバー&ブラック(上のPentax SPのようなカラーリング)が似合わないハズありません。シルバー部分の処理がやや難しそうなので、ちょっと割高な限定カラーあたりで登場するのではないかなぁと思っています。
操作性
小さいですが必要なボタンやダイヤル類はついているので操作性は悪くありません。液晶はサイズは充分ですがやや画質が悪いような気がします。帰ってパソコンの画面で見てみたら思ったよりも良い写真だった、なんてことも多くお店の展示品なんかでは損をしているのではないかと思います。使う側としても屋外ということもあり写真の雰囲気が掴めないことが多々あるので改良の余地があると思います。


なお、一緒に持ち歩いているコンパクトデジカメがタッチ式なので液晶をついタッチしてしまう。スマホもデジカメもタッチが主流なので、タッチでAFができたりシャッターが切れるようになって欲しいとは思わないですが、メニューの選択くらいはタッチ操作でできるとうれしいかもしれません。
旅行向きか?
Pentax Q はそのコンパクトなデザインから、気軽に持ち歩いて撮影してほしいという風に紹介されています。旅行には良いカメラを持って行きたいものですが、良いカメラは大きく旅行ではジャマになるので高画質の写真か動きやすさかのジレンマに陥るものです。でも、このコンパクトなPentax Qならば・・・と期待して実際に旅行に行くときに持って行ってみました。
結論からいうと、国内旅行程度ならばやっぱりコンパクトカメラの方が良さそうです。たしかに、Pentax Q はは小さいですが、それでもコンパクトカメラに比べると大きさに差があります。コンパクトカメラはズボンのポッケに入れて素早く取り出せますが、 Pentax Q は仮に入ってもたぶん座れません(笑)。

国内旅行で首からデジカメをさげて歩くのはちょっと抵抗があります。ポケットから素早くとりだし写真をとるにはこのサイズでもやや大きいのです。シャッターチャンスを逃したり、メンドウで撮らなかったりという意味で機会を逃している感じを受けました。
さらに、私の場合は鉄道マニアですがけっこう小心者なので、一般人が旅先で乗った珍しい電車を『ついでに』撮っているように見せたいわけです。ところが、これを首からさげているとマニアさんがこの列車を撮るためだけに遠路はるばるご苦労様ですねの絵になってしまいます。これは避けたいです。。。
そもそも、旅行の場合は色々設定を弄って作品を仕上げるというよりも、思い出の一つとしてそのまま記録するという場合が多いので、そう考えるとPentax Q のアドバンテージはあまり生かせないことになります。また、旅先では大自然や街並みなどの風景を撮る場合が多いと思うので、広くとれる広角レンズの方が良い場合が多く、コンパクトなパンケーキレンズだとやや狭いという点もあります。(ズームレンズをつけたらもはやPentax Q もコンパクトとは言えないですし)
ということで、Pentax Q は旅行に持って行くよりも、街などを散歩しながらいつもの日常をちょっと楽しく作品に仕上げるようなシチュエーションの方が向いているのかな、と思うのです。