主なメーカーの特徴

はじめに

主なマザーボードメーカーの特徴をお話します。

三大マザーボードメーカー

まず、ASUSTek、Gigabyte、MSIの三社はマザーボードメーカーの老舗で三大マザーボードメーカーと呼ばれています。技術力、サポート力、商品のラインナップ他どれも一流で人気があります。新製品なども大体この三社がまっさきに登場させ、また過渡期などあまり出荷されない製品でもラインナップに加えることがおおいです。

ASUSTek Computer

ASUSTek Computerはマザーボードメーカー最大手で技術力が高く、Pentiumの頃から既にトップとして数々のベストセラーを輩出していました。以前は隠し機能(説明書に書かれていない機能)などが搭載されていてマニアなどに喜ばれましたが、最近ではオーバークロック向けの機能が充実しているようです。豊富なラインナップで初心者から上級者まで広く人気があります。

Gigabyte Technology

GigabyteもASUSTekにならぶ大手で老舗です。以前はASUSTekとは対照的に堅実な作りで安定性に定評がありましたが、最近では積極的にオーバークロック機能なども搭載されています。今も安定性には定評があり、豊富な機能とコストパフォーマンスの良さで人気があります。PentiumIII の頃から青い基盤のマザーボードが多いのでトレードマークになっています。

Micro-Star International

MSIは三大マザーボードメーカーでしたが、最近は少し存在感がなくなっている感じをうけます。個性的な両社の中間あたりでクセのないメーカーでしたが、最近では重要な部分に高品質な部品をつかいつつ低価格な製品を投入しています。ラインナップは上の2社ほど多くないですが、コストパフォーマンスに優れ扱いやすいマザーボードが多いです。

Intel

ご存知 Intel は、チップセットを作るついでにマザーボードまで作ってます。リファレンス設計をそのまま製品にしたような堅実な作りで安定性が高いのが特徴で、オンボードなどの付加機能が少なくシンプルなぶん価格も安い製品が多いです。また、古いインターフェースなどを他社よりも早い段階で割り切って排除するのも特徴で業界を牽引する立場らしいマザーボードと言えます。

ASRock

ASRockはASUSTekの子会社として設立された新興のメーカーです。他のメーカーが出さないようなユニークな製品を多くリリースしていて、特に古い規格と新しい規格のCPUソケットを両方搭載した製品などマニアックな製品が評判で、マニアの間では親しみを込めて『変態マザー』などと呼んでいます。

Foxconn

Foxconnは以前からマザーボード上のソケットやスロットなどの部品メーカーとして有名でしたが、最近ではコンシューマ向けのマザーボードも販売しています。以前からOEM向けにマザーボードを作っており技術力はあると思われますが、コンシューマ向けのサポート体制にはあまり力を入れていないようです。

Elitegroup Computer Systems

ECSはコストパフォーマンスの良さに定評のある老舗のマザーボードメーカーです。ローエンドからミドルエンドで、シンプルで機能を絞った製品を低価格でラインナップしています。以前は紫色の基盤のマザーボードが多かったですが、最近では緑色が主流のようです。

AOpen

Aopenは日本で人気のあったメーカーでしたが、マザーボードの販売から撤退してしまったようです。ユニークな製品を多くリリースしていて、色違い、音声でエラーを報告するもの、真空管アンプを載せたもの、など変わった製品が数多くありました。また、デスクトップ向けにモバイルCPUが搭載できるマザーボードなど先見の明があったと言えます。

ABIT

ABITはオーバークロック機能が豊富なマザーボードメーカーで有名でしたが、最近では見かけなくなりました。充実したオーバークロック関連の機能でオーバークロックカーに人気が高く、逆にその性能は通常に使う分には安定性が高いというメリットもあるのでオーバークロッカー以外にも支持されていたメーカーでした。

Iwill

Iwillはサーバーやワークステーション向けなどのハイエンドマザーボードを得意とするメーカーでしたが、最近では見かけなくなりました。ワークステーション向けのマザーボードなどを、比較的リーズナブルな価格帯で提供していたメーカーで、パフォーマンスよりも安定性を重視した製品が多いようでした。

Tyan

Tyanはサーバー/ワークステーション向けのハイエンドマザーを主力とするメーカーのようで、超ハイエンド向けのデュアルCPUのマザーボードなどをラインナップしています。技術力が高いのですがハイエンド故に値段も…。

SUPERMICRO

こちらもTyan同様に、自作向けにはサーバー/ワークステーション向けのハイエンドマザーを中心にラインナップしているメーカーです。他のメーカーがほとんど台湾の会社なのに対してこちらは数少ないアメリカの会社でマザーボードの端に星条旗が印刷されていたりします。高品質に定評があるものの、大変高価なので一般ユーザーにはあまり縁がないメーカーかもしれません。