Pentax Qのトイレンズ

はじめに

ついついPentax Q を衝動買いをしてしまったので、その特徴を下の4つにわけて考察してみることにしました。

Pentax Qを買ってみた。 - トップページ

今回は、その中でトイレンズについて詳しくお話ししてみたいと思います。

トイレンズ

フィルムカメラの時代の『一眼レフ』カメラの最大の特徴は、跳ね上げ式のミラー(レフレックス)を搭載することで、覗き窓から見た対象とフィルムに写る対象が一致するという点でしょう。

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フィルム一眼レフのミラー

しかし、デジタルカメラではイメージセンサーの内容がそのまま背面の液晶画面に表示され、それがそのまま記録されるので、元来の意味の『一眼』は特別な意味はなくなってしまっています。

それでは、デジカメ時代の『一眼レフ』や『一眼』カメラの特徴は何かと言えば、レンズを交換することができる点につきると思うわけです。しかし、交換レンズは軒並みかなり高価なものです。私が持っているマイクロフォーサーズのカメラはレンズキットなら3万円台からありますが、例えば広角レンズもマクロレンズも10万円前後と道楽用としてはかなり抵抗がある価格です。

http://panasonic.jp/dc/lens/lumix_g_vario_7-14.html (Panasonic 広角ズーム)
http://panasonic.jp/dc/lens/leica_dg_macro_elmarit_45.html (Panasonic マクロ)

交換レンズ

Pentax Q は、この高価で庶民がなかなか手が出せない交換レンズのラインナップに、1万円以下のかなりリーズナブルなトイレンズのシリーズ加えているという大きな特徴があります。私はPentax Q の最大の特徴・購入の決め手はこのトイレンズの存在にあると思います。

もちろん、『トイレンズ』ですから品質を重視するホンモノの交換レンズと同等というわけではありません。機能面でもオートフォーカスや絞り、物理シャッターなどが省かれており、レンズの品質も画質重視のものとは言えないでしょう。それを分かった上で使うのであればこれほど面白いモノはないと思います。

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特に魚眼レンズなどはめったに使わない上に、作品づくりを重視するような用途で利用するレンズですから、プロの芸術家でもない限り何万も払って画質を求めるようなものではないでしょうから、トイレンズの需要は非常に多いのではないでしょうか。

私は魚眼レンズを購入したのは初めてでしたが、普段と違うレンズをつけるだけで見慣れた景色が一変するので、カメラで遊ぶのであれば非常に楽しめます。

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なお、トイレンズはフォーカスリングを回してもMFアシスト(拡大表示)が働きません。しかし、機能自体は使うことができ、本体のOKボタンを押すことで手動で立ち上げることができます。ピント合わせを手動でやる必要があるのでMFアシストは重要です。

トイレンズのフォーカスリングは非常に軽く、結構大きく動きます。値段が値段なので文句は言えませんが、もう少し思くてゆっくり動いてもらえるとありがたいところです。とりあえずは、毎回撮る前にフォーカスがあっているか確認はしておいた方が良いと思います。

今後のラインナップ拡充に期待

ただ、そのトイレンズですが Pentax Q との同時発売は3種類とまだ寂しいラインナップで、今後の拡充が期待されるところです。とりあえず、魚眼レンズとともに変わったレンズで使いでのあるレンズとしてマクロレンズがトイレンズのラインナップに欲しいところです。

また、トイレンズとともにトイレンズアダプタもあるといいと思います。Pentax Q に限らずフランジバックが短い一眼カメラはアダプタを使うことで古いレンズを使うことができるのですが、このアダプタは2万近くするのが相場のようでとてもちょっと試してみたくなるような金額ではありません。せめて5000円程度で各種レンズアダプタが手に入ればPentax Qの可能性はさらに広がると思います。