FinePix Z800EXR

はじめに

Pentax からちょっと毛色の変わったミラーレス一眼が登場しました。その名もPentax Q。すでに、ミラーレス一眼としてLUMIX G1を持っているというのに、つい買ってしまいました。完全なる衝動買いです(^ ^ ヾ。

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Pentax Q って?

このPentax Qは語弊を恐れずに言えば、高画質に記録する写真ではなく、撮ることを楽しむ写真に主眼をおいて開発されたものだと私は思います。

http://www.pentax.jp/japan/products/q/ (ペンタックス)http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20110906_475397.html (デジカメ Watch)

詳しくは、メーカーや他のレビューに書いてあると思うので割愛しますが、特徴は以下の部分でしょうか。

デザイン

正直、このデザインにやられたというのが実際でして、ミニチュアカメラのように小さく、それでいて精巧に作られているのがイイです。デザインも機能重視の最近の一眼レフとはことなり、どちらかというと古き良きクラシックカメラのようなスタイルなのもグッドです。

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ブラックとホワイトがありますが、このデザインならば絶対シルバー&ブラックが似合うと思います。(というか、もう開発を進めているのではないかと勘ぐります。。。)

ただ、メーカーとしてはコンパクトさを活かして『手軽に持ち運び~』とコンパクトデジカメのような使い方も想定しているようですが、実際に旅行に持って行って試したところコンパクトデジカメとは機動性に大きな差を感じました。そもそも観光地で景色を撮る場合は広角の方が有利なので、コンパクトなパンケーキレンズは不向きということも考えなければなりません。

海外旅行のように腹を括って首からさげて歩くか、カメラで遊ぶと決めて散歩に持って行くようなシチュエーションが向いているのではないでしょうか。

デザインについて詳しくはPentax Qのデザインをご覧下さい。

絵づくり

フィルムもそうでしたが、デジカメも『メーカーの味付け』というようなものがあります。真実をそのまま写すのが正しい写真…のハズなのですが、人はより美しく、空はより青く、木々は鮮やかな緑に、といった処理が行われています。

その絵づくりはメーカーによって特徴があって、鮮やかな写真を作るメーカーもあれば、自然な発色を良しとするメーカーもあるわけです。昔ならば自分の好みやシチュエーションによってフィルムを使い分けたりしていたのですが、最近ではデジタルの利点を活かしてユーザーが調整できるようにした機種が増えています。

このPentax Qの特徴の一つにそれらの絵づくりや、各種フィルタやエフェクトなど写真で遊ぶための豊富な機能が搭載されていることもあげられます。

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ただ、フィルタやエフェクト、カスタムイメージなど絵づくりに関連する項目がバラバラと3つもあり、重複する項目があるなど、ややゴチャゴチャしていると感じました。また、メニュー操作もけっこうメンドウだったので各機能へのアクセス性も改善の余地ありだと思います。

絵づくりについて詳しくはPentax Qの絵づくりをご覧下さい。

カスタムイメージの写真比較についてはPentax Qのカスタムイメージをご覧下さい。

トイレンズ

デジタル一眼と一般的な高級デジカメの大きな違いはレンズを交換できることでしょう。交換レンズには、標準レンズ、ズームレンズ、マクロレンズ、単焦点レンズ、広角レンズ、魚眼レンズなどさまざまあって、これらを使い分けることで撮影の幅を大きく広げられます。

ただ、交換レンズはとても高価で、それこそ本体と標準レンズのレンズキットよりも高いレンズなんてザラです。ですから、いつか交換レンズを買うかもと期待しながらデジタル一眼を購入したものの、とうとう交換レンズを買うことはなかったなんて方多いと思います。

デジカメWatchに掲載されているインタビューでもその事が触れられています。http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/20120113_504147.html (デジカメWatch)

そこで、Pentax Qでは、品質はそこそこでリーズナブルなトイレンズを展開していて、これは他のデジタル一眼と大きく異なる利点だと思われます。オートフォーカスが使えなかったり、絞りも物理シャッターもない簡素なものですが、1万円を切るリーズナブルな価格を実現しています。

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(左)魚眼レンズ、(右)魚眼レンズで撮影した写真

そもそも、通常のレンズならばともかく魚眼レンズなどはどう考えても『遊び用』ですから、画質はそこそこでも気軽に試せる低価格な設定の方がニーズを満たしていると思うのは私だけではないでしょう。

たぶん、Pentax Q を購入する上で決めてとなる重要なファクターだと思います。

トイレンズについて詳しくはPentax Qのトイレンズをご覧下さい。

イメージセンサ

利点ではないのですが、Pentax Q の特徴のひとつにイメージセンサのサイズがコンパクトデジカメと同じくらいというのが挙げられます。いままで、とくにデジタル一眼では写真は画質が最重要課題で、イメージセンサの大きさが大きいこともコンパクトデジカメとのアドバンテージの一つと考えられていたと思います。

Pentax Q はあえてコンパクトデジカメと同程度のイメージセンサを使って、レンズの交換やマニュアル操作など、写真を撮る楽しみを追求しているのが他の一眼カメラとの大きな違いだと思います。そういう意味で、コンパクトデジカメを卒業して単に画質を上げるのが目的なのであればこのカメラより向いている機種が他にあると思います(レンズ交換式じゃない高級デジカメ等)。

もっとも、画質はレンズやデジタル処理によるチューニングにより大きく左右されるので、イメージセンサのサイズが同じだからコンパクトデジカメ相当の画質ではないことも記しておきます。

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(左)Pentax Qの写真、(右)FinePix Z800EXRの写真

FinePix Z800EXRもコンパクトデジカメとしては自然で良い写真が撮れると思っているのですが、Pentax Qもノイズも少なく暖かみのある写真が撮れていると思います。

イメージセンサーについて詳しくはPentax Qのイメージセンサをご覧下さい。

その他

取扱説明書

Pentax Q の取説はとても丁寧で分厚いです。LUMIX G1(マイクロフォーサーズのカメラ)の取説の倍くらいの厚みがありました。

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LUMIX G1の取説との比較、倍くらいの厚みがある。

しかも、カメラの取説ながら、ヒストグラムの見方や、ストロボと距離・絞りの計算方法などまで丁寧に解説されていて、このカメラの機能を活用して欲しいという作り手の気持ちが伝わってくるものでした。

その他について詳しくはPentax Qのあれこれをご覧下さい。

まとめ

Pentax Q は、乱立するデジタル一眼市場で独特の方向性を持つやや変わった毛色の製品だと言えると思います。そういう意味では万人に向いているカメラではないかもしれません。

キーポイントは上に上げた4点で、この部分でニーズに合っていると感じた方は『買い』だと思います。あくまで『写真をとることを楽しみたい』人のためのカメラで、『高画質に写真を残したい』人には他にもっと向いているカメラがあると私は思います。