はじめに
このページでは、パソコンのケースを木で手作りしてしまおうという『アンティークプロジェクト』の続編で、複雑な形状からアルミパネルを使用していた背面を木で作り直しました。
背面
アンティークプロジェクトを立ち上げた際、背面は形状が複雑で強度も必要なことから木で作るのは面倒難しいと考えてアルミパネルを使って作成していました。しかし、完成してみると背面だけアルミなのは目立つし雰囲気もイマイチに見えます。

そこで今まで培ってきたノウハウ(?)で、背面も木で作ってしまおうというのが今回のお話しです。
設計
まず、設計図を書きます。今回はPCの各種寸法があるので、もともと使っていたステンレス板を参考に、各部の大きさなどを決めていきます。加工精度はそうそう上げられないので、あまり加工が難しくないように設計しました。

加工
今回は複雑な形状なので一枚の板をカットするのではなく、前面扉と同じように薄い小さい板を組み合わせて貼り付ける方法で作成しました。とくに冷却ファンのための円形が難しかったです。


組み立てた後にヤスリで開口部の位置を調整します。
塗装
ニスで3~5回ずつ重ね塗りします。形状が複雑なためムラなく塗るのが大変ですが、前回培ったノウハウで出来映えはともかく、スムーズにはできました。


完成!
ややデコボコしたあたりが手作り感あふれますが、やっぱり全面が木でできていると完成度が高く感じられます。落ち着いたデザインで高級感もでたのではないでしょうか。苦労した冷却ファンの造りが気に入っています。


ある程度は慣れたとはいえ、細かい作業が多かったので手間はかかりました。逆に費用は木材も端材ですし加工も自分でやったので数千円で済みましたので前回に比べるとリーズナブルでしょうか。
アップグレード
パネルを交換するついでに内部パーツも最新のHaswellプラットフォームにアップグレードしました。前回は廉価版のPentiumでしたが、今回はCore i5で65W省電力モデルです。


今後
背面が完成したところでケースは一通りできあがりました。スペック的にも充分メインマシンとしても使えるレベルですが、ややストレージが弱いので、次回はストレージのマウンタも含め強化しようかと企んでいます。