Creating

はじめに

このページでは、パソコンのケースを木で手作りしてしまおうという壮大な計画、『アンティークプロジェクト』の制作記録をご紹介したいと思います。

設計

まず、設計図を書きます。全体的なイメージを描いたら、実際のパーツの寸法から各部の大きさなどを決めていきます。作るのも私なのでラフなメモ書きのまま制作開始です(笑)。

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ここでのポイントはマージンを充分にとること。なんせ日曜大工なノリで作るのですから図面通りにいくワケがありません。各辺で5mmくらいの誤差が発生することを見越したいい加減な柔軟な設計にするのが大切です。

加工

図面にそって木材をカットします。実は、お金の力を使って東急ハンズさんにやってもらいました。さすがに私のノコギリさばきでは犬小屋が限度です。木はヒノキをチョイス、この香りが大好きです。(コストの関係で集合材ですが)

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簡単に組み立てて思い通りの形になっていることを確認し、ヤスリで磨き角を落とします。

塗装

切り出した木材をニスで塗装します。ムラなく塗るため、うすめたニスで3~5回ずつ重ね塗りしています。

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ニスをキレイに塗るのって大変ですね。特に木材の両面ともキレイに仕上げるのが難しかったです。部屋は汚れるし、シンナーは充満するしで、最大の山場だったように思います。

チェック

出来たパーツだけで仮に組み立てて、実際にパーツも組み込んでみます。実物を見ながら細部を決めて、まだ作っていないパーツなども設計します。

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グラフィックボードも搭載する予定だったのですが、ここでまさかの設計ミスが発覚!やや工夫すれば対応できないこともないですが、とりあえずは内蔵グラフィックを使うことに。最初のテキトーな設計のしわ寄せがここに(笑)

前面の扉

デザイン上の要となる前面の扉は、ボール紙でサンプルを作ってみて比較してみました。左はアンティークラジオ風、右はアンティークオルゴール風です。デザインのバランスから後者をチョイスしました。

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なお、前面の扉は三枚の薄い板で作成し、あいだにアクリル板を差し込んだ構造になっています。

仕上げ

HDDベイや前面パネルなどの細かなパーツも組み立てて仕上げます。パソコンパーツもちゃんと組んで、OSをインストールしたら出来上がり!

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思ったよりも大きさが合わなくて、ヤスリでムリヤリ調整した箇所多数(笑)。これもまた手作りの醍醐味でしょうか。

完成!

完成!想像していたよりもずっとクオリティの高いものが出来たと、われながらビックリしてしまいました。使っていますが、実用上も問題無く使い勝手も上々です。

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制作時間は測ってないので分りませんが、かなり掛かったと思います。金額はケース分だけで材料費や加工賃など含めて2万円以上かかっているので高級なケースです。でも、世界で一つだけの、私の、私による、私のためのパソコンケースです!

今後

グラフィックボードの対応は、内蔵グラフィックの性能が上がってきているので、このままでいこうと考えています。また、背面パネルは穴の形状が複雑なのでアルミ板を使っていましたが、ここも木でできないか企んでいます。