はじめに
木で作ったパソコンケースの『アンティーク』ですが、システムが古くなってきたので中身を更新するついでにフロントパネルもリニューアルしてみました。
システム設計
現行システムはIntelの第3世代CoreプロセッサのHaswellで、これを最新の第12世代のAlderLakeで更新します。Intelは14nmでプロセスルールの微細化に躓いてCPUの性能向上がながらく停滞していました。やっと満を持して登場したのが第12世代のAlderLakeで、思わず飛びついてしました。
次の第13世代も同じプラットホームを踏襲するそうなので、今回は廉価版のPentiumをチョイスして、第13世代が登場して価格が落ち着いたらCPUをアップグレードする計画です。プラットホームの更新に合わせて、以下の新機軸を盛り込みます。
- ストレージをNVMeのSSDにしてマザーボード上に実装する。
- フロントパネルをリニューアルしてUSB Type-Cのポートを搭載する。
- ライティング機能を活用して光らせる。
設計
今回はストレージにマザーボード実装タイプのNVMeを採用したため、それまでの2.5インチHDDのスペースが必要なくなりました。このためフロントパネルを更新して、合わせてUSB Type-Cポートを追加します。
全体的なイメージを描いたら、実際のパーツの寸法から各部の大きさなどを決めていきます。いつも通りラフなメモ書きのまま制作開始です。
加工と組立
今回は木材の部分はさることながら、銅板のカットが難易度高いです。ということで、お金の力を借りて東急ハンズさんにやってもらいました。今回は銅板にメインマシンで培ったヘアライン加工とクリア塗装を実施しています。
フロントパネル以外は既存の筐体を流用します。アンティークを制作する際に後から改造が容易なように分解・組立が可能な構造としていたのが生きています。
フロントパネルとライティング
フロントパネルは全体に広げてUSB Type-Cポートやオーディオジャックを追加しています。フロントパネルの銘板は起動すると光るギミック付きです!また、マザーボードのライティング機能を使って内部をライティングしています。
完成!
われながらなかなか良く出来ていると思いますがいかがでしょうか? システムも最新世代となりWindows 11もサクサク動きます!
技術の進歩でアンティークを作成した時にくらべてMini-ITXのデメリットが目立たなくなり、ゲームでもしなければメインマシンとして遜色なく使えるようになったと思います。せっかく使うのであれば、デザインにも拘ったオリジナルケースはいかがでしょうか?