はじめに
パソコンで思い出のビデオを高画質でDVDに…ということは良く聞くのですが、このページでは視点を変えて、めったに見ないビデオを整理してコンパクトに保存するということを考えてみようと思います。
キャプチャーというと大切なビデオを高画質で残す。。。みたいなイメージがありますが、キャプチャーという変換作業をする時点で劣化は免れません。私はまだまだキャプチャーデバイスの性能は上がると考えていて、それならばもっと高画質に保存できる時代までビデオのまま大切に残しておこうと思っているのです。
じゃぁキャプチャーで何をするかというと、むしろ大切ではないビデオの整理に使ってみるのはいかがでしょうか。どうせ見やしないけど消してしまうのには抵抗があるという眠れるビデオは皆さんの家にもたくさんあたっりしませんか?
これらのビデオは多少画質が悪くても特に気にならないものが多いでしょうから、圧縮率をあげてCDやDVDに纏めて保存してやればビデオをコンパクトに整理できるというワケです。 しかも一度デジタル化すれば移動や保管は簡単ですから、仮に今回大量のCD-Rに焼いたデータも将来大容量メディアが登場したらそのディスク数枚にまとめてしまうのも簡単で、理論上劣化もしないので将来にわたって気軽に残すことができるようになるのです。
流れ
基本的な流れは下のようになります。
- 低圧縮でキャプチャ
- 編集
- 高い圧縮率で再圧縮
- (HDDに保存か、CDなりDVDなりに焼き付け)
1.キャプチャ
トランスコードはエンコードを二回かけることになるので画質がかなり劣化してしまうのでできる限りさけたいところですが、高い圧縮率を誇るWMVやDivXなどはエンコード処理が重くキャプチャしながらリアルタイムで処理させるにはちょっと心配なのと編集しにくいという理由から高圧縮率でエンコードするのはキャプチャして編集が終わった後と言うことになります。
一番よいのは未圧縮AVI形式でキャプチャしてそれを編集してそして高圧縮率のコーディックでエンコードとなるでしょうが、さすがにHDDの転送速度の面や容量の面でかなり大変になってしまうのと、あまり見ないビデオなわけでそこまで画質を追求しないだろうということで、編集がもっともしやすいMPEG1でキャプチャーすることにしました。
※キャプチャーの設定例について詳しくは:『エンコード設定WMV編』をご覧下さい。
2.編集
編集保存を考えて編集するならばスマートレンダリングを使ったフレーム単位の完全な編集がいいでしょう!コマーシャルのカケラとかがぜんぜん気にならない方はGOP単位でもかまわないと思います。いずれにせよMPEG1の編集に対応したソフトは比較的多くフリーソフトでも対応している場合もあるようです。
※GOP編集について詳しくは『MPEGの圧縮技術』をご覧ください。
3.WMVで再エンコード
高圧縮率を誇るコーディックはMpeg4系統となりますが、最近で有名なのは DivX とWindows Media Videoでしょう。ではなぜDivXではなくWindows Media Videoなのか?
- 大御所 Microsoft が推奨しているので将来性が高い。
- 比較的低スペックでも再生できるらしい。
- 一定ビットレートが選択できるので、出来上がりファイルの大きさが予測できて便利。
特にメディアに入れて保存する予定ならば出来上がりファイルの容量が未定のVBRでは予測が立たず作ってみないとわからないなど問題があり、また画質の面でもWindows Media Videoの方が綺麗だと聞きます。
※キャプチャーの設定例について詳しくは:『エンコード設定WMV編』をご覧下さい。