Internetへの接続

はじめに

最近ではプロバイダーが自動的に設定してくれるプログラムを送付してくれるので手動でやっかいな設定を行う機会は少なくなりましたが、Windows以外を使う場合や変わった環境での設定は手動でできると便利なことが多いのでここで簡単に説明します。

自分がLANを使ったInternetかどうかはLANとルータの『Column 07』を見てもらう事にして、LANを使ったInternetへの接続の場合、以下のような手順となります。

  1. LANを構築する。
  2. Internetに接続されているパソコンを指定してやる。
  3. Internetの設定でLAN経由で接続を選ぶ。

①LANの設定

まず、ネットワークの設定箇所で自分のパソコンLANの設定をしてLANに接続します。
LANの構築は基本的には各パソコンをケーブルで接続してプロトコル(通信方法)を設定すれば完了します。LAN用のプロトコルは複数ありますが、通常ブロードバンドルータではTCP/IPとよばれるプロトコルを利用することが多いのでTCP/IPのプロトコルを利用してLANを構築することになります。

TCP/IPやIPアドレスについては『Column 06』を参照してもらうことにして、TCP/IPでは識別番号のIPアドレスと呼ばれる番号を入力すればあとは設定しなくても接続できます。

・手動設定

LANでTCP/IPを使う場合はIPアドレスにプライベートIPアドレスと呼ばれる番号帯を使わなければならないので、その中でも一般的な『192.168.***.***』の番号帯を使って設定します。192.168.A.BとするとAはネットワーク番号でBはパソコンの個別番号となります。

この番号帯ならばユーザーが自由に指定してもかまわないのですがネットワーク番号が異なると異なるネットワークに接続していることになるので、互いに通信する際に面倒がおきるのでここではAを揃えます。000~255までの256個の数字の中から自由に選択可能ですがブロードバンドルータもコラムの通りコンピュータの一種なのでこちらにもLAN側のIPアドレスがありAの値をと合わせる必要があります。ここでは便宜上A=001と決めたとして話を進めます。

これでこのLANは192.168.001ネットワークとなります。このネットワークに接続されたコンピュータはそれぞれ個別の番号を指定してやる必要があります。同じIPアドレスのパソコンがあるとネットワークは正常に働かなくなるので一台一台異なる値にする必要があります。例えばブロードバンドルータを001として、コンピュータ1を002、コンピュータ2を003…といった感じにすればいいのです。まぁ、ブロードバンドルータを255としてコンピュータ1を093、コンピュータ2を031なんてしても別にかまわないですけど管理がちと混乱しやすいですが。

・自動設定

LANのTCP/IPのIPアドレスは自動で割り振ることが可能です。これで良くわかんないIPアドレスを機械が自動で設定してくれるので楽ですが自動な分不安定要素ともなりうるので、正しい知識があれば手動の方が確実です。もし自動設定ではうまく接続できなかったら手動設定を試みるといいでしょう。

現在のLANはスター型とよばれる形をしていて、ハブは単なる分配器のようか顔をしていますが実はアレこそがネットワークの中心的な装置なのです。IPアドレスの自動設定をセットしたらハブを再起動させると設定が適当に割り振られるようです。

次にInternetに接続されているパソコンを指定します。LANに接続されているコンピュータのなかでどのコンピュータがInternetに接続されているか指定します。Internetに接続されているコンピュータをゲートウェイと呼ぶらしくデフォルトゲートウェイなどという箇所にそのInternetに接続されているコンピュータのIPアドレスを入力することで、そのパソコン経由でInternetに接続されます。

ちなみに、コラムの通りブロードバンドルータがそのマシンそのものなのでブロードバンドルータのIPアドレスをデフォルトゲートウェイに入力します。DNSサーバーの設定などがプロバイダーから支給されていたらその通りに入力します。

②ブラウザの設定

Internetの設定でLANを経由して接続するを選択します。Internetの設定でダイヤルアップなどの設定する場所ありますが、ダイヤルアップしないを選びLAN経由で『Internetに接続する』を選びます。プロキシサーバーを経由する場合などは設定します。特に指定がない場合は自動検出でもかまわないでしょう。これで大体設定は完了です。