はじめに
Sound Blaster AWE32 は1993年にSound Blaster 16 の派生モデルとして発売されたサウンドカードです。
写真

主な仕様
- Sound Blaster 16互換で同カードの機能をすべてサポート。
- 32音同時発生可能なWave Table synthesizer を搭載。
特徴
このカードはSound Blaster 16 に同社が買収したE-mu社のサンプリング技術を用いたWave table synthesizerを搭載したものです。よって、スペック的にはWave table synthesizer以外はSound Blaster 16と全く同様ですが、登場した時期が後発な為かSound Blaster 16 に比べてアナログ回路も改善されノイズなどはだいぶ軽減されたようです(従って、同時期に販売されていたSound Blaster 16は同等の音質)。
このカードのWave table synthesizerは、CreativeのSound Fontテクノロジーと呼ばれる音色を追加変更できる仕組みが採用されており、サウンドカード上に設けられたRAM上に任意の音色をロードして使うことができるのでサンプラーとしても利用できるそうです。
ちなみに、音源はGM規格にも完全に合致したものではなくMIDIの互換性はあまり高くはないようですがユーザー数が半端じゃなく多いのでそれほど不具合を感じることはないと思います。
リソースの制限が厳しい点や非常に多くのバリエーションが存在している点などはSound Blaster 16と同様です。また、後にSound Blaster AWE64と呼ばれる製品も登場しますが、こちらはソフトウェア音源と合わせて64音同時発声が可能としたもので、カード自体の変更はほとんどありませんでした。