はじめに
鉄道に乗って旅をしていると、日本で一番○○な駅なるところは結構あります。その中でも特に有名なのが、東西南北の端っこに位置する4つの駅です。
その一つ日本最北端の鉄道駅は、JR宗谷本線の稚内駅になります。4つの最端駅で唯一の終点となっており、途切れている線路を見ると、最果てまで来てしまったなと感じることができます。2011年に新しい駅舎に建て替えられました。
写真
稚内駅 - 最北端の線路の看板とともに。
稚内駅
『稚内駅』は『宗谷本線』にある鉄道最北端の駅で、宗谷本線の終点でもあります。車止めの後ろには『最北端の線路』の看板が立ちますが、さらに駅舎を貫く形で線路が敷かれていて駅の北側に『日本最北端の線路』の標石が立ちます。ぜひ、駅舎をバックに記念撮影をしたいところ。
『宗谷本線』は北海道の北端を走るローカル線で、旭川から名寄を経て稚内を結びます。宗谷本線は区分的には地方交通線に分類されますが、元来は多くの支線を従え、樺太への連絡線をも結ぶ重要な幹線でした。
現在では支線のすべてが廃線となってしまい、『宗谷本線』自身も地方交通線に格下げになってしまいましたが、今でも多くの優等列車(特急列車や急行などのこと)が設定されていて、北の大地を結ぶ幹線の風格を今に残します。
駅周辺
稚内は大きな町なだけあって他の最端駅とは違って田舎の風情はないですが、駅の先で終わっている線路を見ると、北の端に来たことを実感できます。ちなみに最端駅で特急が停車するのはこの稚内だけで、そもそも特急が通っているのがこの稚内と最東端の東根室だけです。
もともと稚内駅は貨物ホームや多くの側線を持つ大きな駅で、2011年に新しい駅舎ができる少し前までは規模は縮小されていたものの1面2線をもつ駅でした。現在は棒線化され、線路の部分だけを見ると他の地方ローカル線の終着駅と同じような簡素なものとなっています。下の写真は旧稚内駅の様子です。
稚内は最北の観光地とてしも有名で、特に日本最北端の地である『宗谷岬』は有名な観光スポットです。宗谷岬へはこの稚内駅からバスが出ているので車がなくても行くことができます。
データ
駅名 | 稚内 |
---|---|
路線 | 宗谷本線 |
位置 | 北緯45度24分 |
形状 | 1面2線/有人 |
歴史 | 1928年開業(旧名・稚内港駅) |