はじめに
鶯谷は山手線の駅の中で最も乗り降りする人の数が少ない駅(2006年度)で、山手線ゲームでも真っ先に忘れられてしまう少し陰の薄い駅かもしれません。主に地元の人達に利用される他、寛永寺や真源寺といったお寺の最寄り駅となになっており、のんびり散策できるのどかな駅です。
鶯谷

駅前

鶯谷という地名は、京からやってきた貴族が『江戸の鶯は訛っておじゃりますなぁ』と言って(言い方はちょっと違うかもw)、京からわざわざ鶯を運ばせてこの地に離して、鶯の名所になったことに由来するそうです。今では周りも開発されて鶯の鳴き声もほとんど聞かれなくなってしまったようですが、なんとも素敵な名前の由来ですね。
駅周辺


鶯谷駅から言問通り沿いに上野駅に向かって進むとの、入谷鬼子母神の名で有名な真源寺があります。名前に『鬼』が付いているように元々子供を奪って食べてしまう恐ろしい神様だったのですが、お釈迦様が彼女の子供を隠して子供を失う悲しみを実感させたことで改心して、子供を守ってくれる良い神様になったと言い伝えられている神様です(安産や子育ての守護神)。
また、七夕の前後に境内で開かれる朝顔市は、下町を代表する夏の風物詩として全国的に有名です。



鶯谷駅を上野公園の方に進むと寛永寺の本堂があります。寛永寺は徳川家光が建てたと伝えられる徳川家の菩提寺で、実は上野公園はすべてこの寛永寺の境内だったそうです。たしかに、上野公園には五重塔や弁天堂といった、お寺の建物が点在していますね。
残念ながら幕末の上野戦争で建物の多くを消失しており、この本堂も川越の喜多院から移設されたものです(とは言え、400年近く前に立てられた由緒正しいもの)。ただし、幾つかの建物は上野戦争や第二次世界大戦の戦火を免れ、当時の面影を今に伝えます。
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