はじめに
駒込駅は周辺に六義園と旧古河庭園の二つの大きな都立公園を擁しており、とくに六義園が紅葉に染まる頃や、古河庭園のバラ園が咲き乱れる頃には沢山の観光客が訪れます。大きな繁華街があるわけではないので多くの人で賑わうという駅ではないですが、地元に根ざした駅です。
駒込

駅前

駒込駅は山手線の中では目立たない方ですが、駅(横の斜面)に植えられたツツジが有名で関東の駅百選にも認定されている駅です。また、お隣の駒込と同じくソメイヨシノの発祥の地染井霊園にほど近く、列車の発車ベルがサクラサクラになっているなど季節感あふれる自然豊かな駅です。
駅周辺


駅を出て南にすぐのところに、『六義園』があります。どう見ても『ロクギエン』にしか読めませんが、『リクギエン』が正解。この庭園は柳沢吉保(五代将軍徳川綱吉の側近)が和歌の世界を庭園で表現しようと自ら作ったものだそうで、小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられていた代表的な日本庭園です。



ツツジが咲き乱れる春先と紅葉に染まる秋頃が特に見頃と言われていて、大勢の観光客で賑わいます。庭園のところどころに茶屋があるので、のんびり和歌の世界を堪能しながら、お茶やお団子で一息つくのもまた一興。池の鯉をみて一句、『池の鯉 カモに近づく ジョーズかな』。。。


今度は北へ少し歩いたところに、旧古川庭園があります。もともとは陸奥宗光(明治の政治家・特に外務大臣として有名)が作った邸宅でしたが、ここを継いだ次男が古河家の婿養子になり古川家のものになりました。なお、現在の屋敷や庭園はその後に作られたものです。
洋館の設計と洋風庭園はジョサイア・コンドル(明治の代表的な洋風建築家)、和風庭園は小川治兵衛(近代日本庭園の先駆者といわれている)と、それぞれの分野での第一人者による作品です。



洋館の下に広がるバラ園は有名で、5月中旬と10月中旬にバラフェスティバルが開かれる頃が見頃です。洋館・バラ園と洋風を堪能したところで、階段を下りるとそこには見事な日本庭園が広がります。六義園とはまた違った趣のある、落ち着いた雰囲気の庭園を楽しむことができます。看板がちょっと笑える。
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